薬師寺東塔「縁の瓦」

2009年から2018年までの予定で東塔の解体修復の大事業が110年ぶりに行われています。
2011年には、東塔を覆う素屋根が完成
2012年9月からは、東塔の瓦がはずされる工事が始まりました。
その瓦をはずす工事の中で次のことがわかりました。

総瓦枚数 3,3600枚
内平瓦 17,000枚

この17,000枚の内、名前等が釘書きされたものが、実に4,815枚見つかりました。
その内の345枚(平成25年10月現在)が、なんと長野県下の小・中・高等学校名で釘書きされていたことがわかりました。(信濃教育会HP 薬師寺東塔の瓦「内容」より)

この345枚の瓦の中に当時の『和合小中學校』と書かれていた瓦も見つかりました。昔から和合地区は教育に熱意と尽力をささげてきたのだな、と感じる大きな出来事でした。『和合小中學校』と刻まれた縁の瓦は状態が良いため、再び薬師寺東塔の瓦として使われ東塔へのぼります。その役目を果たし、次ぎに地上へ降りてくるのはいつになるのでしょうか。その間ずっと寄付をした和合の方々の思いが繋がっていくのだと思うとロマンと敬意を感じます。

TV会議でつながった(^o^)

大下条小学校を中心に、町内の学校へ行って合同授業を受けたり和合小へも来てもらったりしながら、極小規模の本校の子ども達に同じ学年の子ども達と学ぶ交流学習の機会を度々とってきていますが、今日は初めて、大下条小学校と遠隔地をリアルタイムで結ぶ情報通信技術(ICT)を利用してつなぎ、TV会議を通して6年生が交流しました。いつもは直接行き会って交流する友だちが、行かなくてもTV画面を通して会話したり伝え合ったりできることに子ども達も職員もちょっと感激。もちろん直接行き会って顔を見ながらのリアルな交流が一番ですが、短時間や「ちょっとここ聞きたいな。」なんて時に気軽にできるバーチャルなTV会議での交流や合同授業も今日からは取り入れていけそうです。小さな学校に取っては大きな可能性が広がった機会となりました。
 

日吉分校清掃

和合小学校には昭和60年から休校になった日吉分校があります。日吉地区の皆さんや阿南町の皆さんの「地域に学校を残したい」という願いのもと、校舎は手を入れながら今も大切に残されています。和合小学校の子ども達は学校の歴史を知り大切な日吉分校を自分達の手で美しく保とうとする気持ちを育てるために、1年に一度全校児童で分校のお掃除をおこないます。今年は分校掃除20周年(20回目)になります。今日3時間を使い、児童と職員みんなで行ってきました。帰りは西尾實先生が子どもの頃歩いて和合小学校まで通った山道を歩いて下ってみました。
分校入り口の教室はイベントにも使えるように、最新のシステムキッチンが据え付けられ、床には囲炉裏がきられています。トイレも洗浄便座付きのキレイなトイレです。でも、残りの教室は休校になった時そのままに、昭和の時代にタイムスリップした様子です。虫や吹き込んでしまった落ち葉や埃をきれいに掃いて雑巾がけをして、しっかり働いて1時間が過ぎる頃には「掃除してきれいになったね。」と実感できました。 
きれいになった入り口の教室でお弁当を食べた後、メンコで昔の遊びを楽しみました。また、自在鉤の不思議を実感している子もいました。「今年も心を込めて分校をお掃除したよ。」とみんなでメッセージを書いて残し、一番奥の講堂で反省会をして、大きな声で校歌を歌ってきました。
   
帰り道、西尾實先生が通った通称「話の坂(喋りながらみんなで歩くといつの間にか到着するけれど、一人で黙々と歩くとつらい坂)」を下ってきました。台風一過、倒木があったりして西尾先生の有名なことば『山をも坂をも乗り越えよ・・・』(今日は倒木までも乗り越えよ)が実感できました。

 
学校や地域の歴史を、身をもって学べた有意義な時間でした。

運動会へ向けて(ポスター・スローガン)

本校は地区の皆様と共に10月8日(日)に和合大運動会を行います。今日から運動会へ向けての特別時間割が始まり種目の練習にも熱が入ってきます。先だって、地区内へ掲示していただくポスターへ一人一言書いて完成させました。
  
今日は6年生から全校へスローガンが発表されました。今までみんなで考えてきたことばを6年生が上手にまとめてくれたスローガンです。

『みんなで 協力して 楽しく 運動会を成功させよう』

みんなで・・・地区の方々も一緒に参加する人みんなで
協力して・・・力をあわせて盛り上げる
楽しく・・・競技している人も見ている人も楽しいなあと思えるように
運動会を成功させよう
・・・終わった後、楽しかったなあ、良かったなあ、とみんなが感じたら大成功!

運動会が大成功するように練習も力いっぱいがんばります。
  

 

稲刈り

籾蒔き、田起こし、代かき、田植え、草取り。地域の皆様にご指導いただきながら、すべて自分達の手で行い無農薬の稲作にこだわってきた学校田も、たわわに実りいよいよ稲刈りを行いました。もちろん機械の力には一切頼らず人力での稲刈りです。今日も保護者の皆さんや地域の方がご指導と応援にかけつけて下さいました。子ども達はお家でのお手伝いと毎年の経験でテキパキと稲刈りが進みます。未経験でちょっと足をひっぱりぎみなのは今年から和合小に仲間入りした低学年の転入生と新任職員??。でも難しい稲の結び方も優しく丁寧に教えてもらいながら上手になりました。来年は一人前に働けそうです。
はざ掛けした稲の元をビニールシートで覆ってスムーズに稲刈り終了。10月にはいたら人力で脱穀をして、11月収穫祭です。美味しいお米が食べられそうで楽しみです。
     

全校遠足(社会見学)

全校遠足(社会見学)へ行ってきました。今年のメインは三遠南信自動車道の天竜峡大橋工事現場の見学です。大きな橋が架けられる工事現場など、なかなか見学の機会があるわけではなく、今年はちょうど橋を支えるアーチの部分が完成し橋としての概要が見て分かるちょうど良い時期となっていたので、絶好の勉強の機会と捉えました。合わせて名勝天竜峡を散策したり、天竜川総合学習館「かわらんべ」で葉脈のしおり作りを体験させていただいたり、ライン下りをしながら天竜川の自然を満喫したりと、盛りだくさんな内容で1日しっかり学習をしながら楽しんできました。 まずは、普段なかなか使わない飯田線電車に乗り温田駅から天竜峡へ出ました。雨が降っていましたが、雨にも負けない元気で出発。でも、雨が上がるといいなあと願いつつ…。
天竜峡駅で下車し、天竜峡大橋の工事現場へ。最初に天竜峡大橋の完成したイメージ図を見せていただいたり、大きな橋のかけ方を説明していただいたりしました。その後、工事をしている場所へ行き、目の前で工事現場を見せていただきながら今の様子やこれからの予定を教えていただきました。子ども達は「造っている橋の様子は初めて見た。すごい。」と感想を話してくれました。
 
天竜峡大橋を見学している頃には雨が少しずつ止み始め、傘をさしたりささなかったりという具合になってきました。日頃の行いがいいのかも…。(^_^)v
ここからは“名勝天竜峡”を散策です。1周約2㎞の遊歩道を時間の関係でちょっと早足で歩きました。「天竜峡十勝」と呼ばれる岩を捜しながら眺めたり、展望台に上ったりしました。途中の吊り橋ではゆらゆらする感覚を楽しみました。高い場所で揺れることが苦手な先生がおよそ1人いましたが子ども達はへっちゃら。
 
次は天竜川総合学習館「かわらんべ」でお弁当を食べ、『葉の葉脈のしおり作り』を体験しました。「かわらんべ」の先生に教えていただきながら、葉の葉脈が上手に取り出せることに驚き、マジックで色を付けラミネーターで仕上げたしおりの出来上がりに大満足。「学校でも、もう一度やってみたーい。」というリクエストもでました。 
「かわらんべ」を出発する頃は雨はすっかり上がり、遠くに青空まで見えるまでに天気は回復。帰路は天竜峡から唐笠までは「天竜ライン下り」です。途中では船頭さんやガイドさんが景色の様子や歴史に関わることを分かりやすくお話してくれました。天竜川沿岸では養蚕が盛んで舟で桑を運んだこと、今は使われていない秋葉街道のなごり、トンビの巣など川を下りながら舟の中でしか見られない様子を見て、とても勉強になりました。また、投網で魚を捕ってくれ、その魚をトンビに放り投げてトンビが見事にキャッチする、などのなかなか見られない人と野鳥の連係プレー?も披露してくださり50分の舟の旅はあっという間でした。晴れて良かった(^o^)。
 
和合から一歩外へ出た下伊那を知る良い1日となりました。

交通安全教室・薬物乱用防止教室

売木駐在所の巡査部長をお迎えして、2回目の交通安全教室を行いました。合わせて、薬物乱用防止についての学習もしました。
子ども達は学校へ自転車を持ってきた後、先生や巡査部長にも一緒に見てもらいながらきちんと整備ができているか自分で確かめました。その後は体育館内に準備した「交通安全子ども自転車全国大会」の種目(遅乗り走行、S字走行、ジグザグ走行)を体験しながら基礎的な自転車運転技能の練習をしました。
   
薬物乱用防止教室では巡査部長が、薬物や薬物乱用について分かりやすくお話をしてくださいました。今の世の中は薬物は簡単に手に入ってしまうこと。でも安易な気持ちで使ってしまうと脳や筋肉が壊れて死んでしまうこともある。などを知る事ができました。だから子どものうちから薬物乱用について学び、自分は危険な薬物は使わないという気持ちをもつことが大事なのだと分かりました。もしこれから「薬物を使おうよ」「一緒に薬物をのもうよ」と誘われたらどうするのか考えた時「いらない。」とか「薬は使わない。」「やめようよ。」などときっぱり断る、と考えることができました。
 
交通安全教育や薬物乱用防止教育など、自分の命を守る学習は繰り返し重ねていきたいと思います。