令和2年のスタートです。人と関わったり考えたりする―始業式、なかよし集会・中国の小学生との交流―

(1)始業式(1月8日(水))

穏やかに令和2年が始まりました。あと残り47日。あっという間の3学期ですが、毎日の積み重ねを大切に、1年間の成長を実感できる3学期になったらいいなと思います。

始業式では、子どもたち一人ひとりが3学期の目標を話してくれました。特に6年生は、「みんなと過ごすのもあと少しなので、小学校の思い出づくりをしたい」など、卒業を見据えた発表をしてくれました。

校長より、「人はそれぞれ違っているから、人の気持ちはなかなか見えない。でも人の気持ちを見ようとすることはできる。それをみんなでやっていって、『あなたがいたから私ががんばれた』と言えるような3学期にしてほしい」という話がありました。「そのためには、自分だったらって考えたい」などの子どもたちのつぶやきがあり、頼もしい限りでした。

(2)なかよし集会(1月9日(木))

さて、1月本校は、「なかよし月間」です。さっそくなかよし集会があり、担当の先生から、「この機会に、友だちと仲良くしていくのに何が必要かを考えたり、もっと広く人と関わることの大切さを感じたりしてほしい」との話がありました。また、「なかよしの木」についての話があり、友だちのよいところ、自分にしてもらったり、みていてうれしかった・よかったと感じたりすることを人権の葉として記入していきます。そして大きななかよしの木にしていきます。この木にどんな人権の葉が茂るかとても楽しみです。

また、「なかよしすごろく」でみんなでゲームを楽しみました。すごろくの中に「その人のいい所を話す」「友だちに挨拶をする」などの工夫があって、みんなで声を掛け合って楽しんでいました。「普段は言わない友だちのいいところを言えるのがよかった」「ゲームは単純だけど、友だちのいろいろなことが聞けてよかった」などの声が聞かれました。人との関わりは楽しいことばかりではないですが、その中で自分の人に対する見方を深めていってくれたらいいなと思いました。

<振り返って感想を話す>

(3)中国の小学生との交流(1月9日(木))

中国甘粛省蘭州市の西北師範大学付属小学校の32人の5,6年生が来日し、日本の小学校の子どもたちと交流したいとのことで、申し出があり、本校と交流することになりました。

子どもたちも朝から意欲満々でした。

町のバスから降り立った子どもたちや、先生方も気さくに挨拶してくださり、こちらも中国語の挨拶で迎えました。

その学校は全校で1200人、先生方も50人以上いる学校で、9人で迎えたのですが、中国の先生方は「あれ?全校で何人ですか」と聞かれ「9人です」と話したら、大変にびっくりされていました。

さて、体育館で交流会を始めました。児童会長が自分で挨拶に中国語を織り交ぜて作ってきてくれて、精一杯自分たちの気持ちを伝えてくれました。本校の子どもたちから日頃取り組んでいる太鼓の演奏と、一輪車演技を披露しました。

<中国語であいさつ>

大縄飛びを中国の子どもたちや先生方と一緒にやり、その後中国の子どもたちから、自分たちの国や文化、学校の様子の紹介がありました。その紹介文に込められた、中国の文化、地域や偉人を大切にする心、そして、自分たちが将来の中国を担っていくために、より深い学びをしていきたいという心に圧倒されました。志の高さを感じました。

さらに、先生方と子どもたちで一緒に考えた詩がスライドとともに、全員朗読で語られました。

その詩の内容をあとで読ませていただいたところ、黄土の広大な大地、黄河や万里の長城などの大自然や遺産に囲まれ、すぐれた思想や物語、偉人の考えを大事にこれからも生きていくのが、私たち中国の人民であるというような内容と読み取りました。子どもたちが先生に支えてもらいながら、この詩を作っていける。この奥深さに、子どもたちも先生方もじっと黙って聞き入ってしまいました。

発表の後、中国の子どもたちより、シルクロードを描いた掛け軸をいただきました。こちらからは水引を送りましたが、記念写真をそれこそ、何枚もとってもらい、交換できたことのよろこびが中国の子どもたちから感じられたのです。また、この後も本校の子どもたち一人ひとりに、中国の子どもたちが思い思いの手土産を手渡してくれたのです。このような文化を語る手土産の交換を、中国の方は本当に大切にしているんだと聞きました。文化の違いとはいえ、このように相手の国の子どもたちだけでなく、精一杯の準備をし相手の国そのものを尊重している中国の子どもたちに学びたいと感じるばかりでした。

しかし、そこは子どもです。この後休み時間になり、自由に遊ぶ時間になると、本校の子どもたちと一緒にたくさん遊んでいる姿がありました。中には本校の子どもたちが言葉の壁もあり、話しかけられずにいると、翻訳するソフトを使って日本語に変換して「太鼓教えて」とこえをかけられて、太鼓を教えたり一緒に演奏したり姿が見られました。また、卓球や鉄棒、そしてちょっとした会話を交わして笑い合う姿も見えてきました。国境を越えて も遊びで子どもたちは、紬ぎ合い、壁を越えていくのだなと実感しました。

時間も忘れて交流し、お別れの時間。

お互いが自然に記念撮影するなど、短い時間なのに本当に心を通わせる体験をさせていただきました。人から異なる文化を感じさせていただき、身体を通して学ぶ。これができる交流の大切さを感じざるを得ませんでした。

<お土産をいただく>

<お土産の見合いっこ>