「自分にとって自信がつきました。」―学習発表会― (2月14日(金))

学校公開日に合わせ、1年間の学習の成果を発表する「学習発表会」を行いました。

3、4年生は、総合的な学習の時間で学んできた、和合の民話の中の「かわらんべ」のお話を演じてくれました。

実は、始めはなかなか登場人物になりきれず、困った時もあったようです。しかし、お仕事体験に来ていただいた女優さんに見ていただき、見違えるほど変わってきたのです。

本番では、全く違う姿に変わっていました。子どもたちの願いと、本物にふれる学びが、こんなに子どもたちを変えていくのだと、感動しながら見ていました。

<その場に立った気持ちで>

<かわいく、笑いを取るところも・・・>

1、2年生は、大きな声で輪唱の歌やかけ算九九の歌を歌ったり、ずっと取り組んできたけん玉やコマ回しに挑戦したりしました。のびのびとした歌の表現、失敗しても明るく楽しく乗り切り、何度も挑戦していました。

5、6年生は、毎日練習してきた合唱を披露し、本年度取り組んだ作文学習の成果を発表した後、総合的な学習の時間「和合をもっと知ってもらおう」で取り組んだ、看板を披露してくれました。本格的な木の看板に、30年近くたっても、十分に見てもらえる加工をし、自分たちの願いを伝えようとしてくれました。

<見事な案内看板ができました>

その後、本年度の児童会目標目標の一つ「毎月楽しい児童集会をします」実現のために取り組んだ、それぞれの学年の児童集会の振り返りをしました。全員が全校のために取り組んだ足跡をふり返りことができました。

<振り返りのためのパワーポイントも自分たちで製作>

さらには、今まで取り組んできた8の字大縄飛びに最後に挑戦。今までで一番の記録5分間で、553回を出すことができました。みんなで本当に喜び合いました。

<がんばった成果をふり返り>

子どもたちは学習発表会をふり返って、こう述べています。

○大縄飛びの前に、「歌や作文がとてもよかったよ」ということを聞いて、自分にとって自信がつきました。(6年女子)

○この看板で、和合に来る人が迷ったり遠回りしたりする人が減ってくれたらいいなと心から思いました。(6年男子)

○「かわらんべ」の劇は、指導していただいて、舞台に出るときの声や笑い方とか細かい所まで教えてくれて、とてもいい劇になったと思います。自分でも「いい劇になったな」と思います。(3年男子)

○1、2年の発表は、九九の歌がテンポが速くてすごくびっくりしました。1年生まで九九を一緒に覚えたなんてびっくしりました。けん玉やこまもすごかったです。(3年女子)

○「かわらんべ」の劇では、本物のかっぱはどうか知らないけど、3年生がやったかっぱは、少し偉そうで意地悪くて、何か似ていていいなと思いました。庄屋さんの娘役も、本当に自分が庄屋さんに使われている娘のようですごいと思いました。(6年男子)

今回は、来校いただいた保護者や地域の方々にも感想を書いていただきました。

〇少人数ですが、一人ひとりが主役意識でいられることが、この表現につながっているんだなと感じました。誰かがやってくれるではなく、私がやるんだという意識。見習わなくてはいけないなと思いました。

〇小さな小さな小学校の心温まる発表会の余韻が今も続いています。1、2年生は、たった二人で、アカペラで、本当にほほえましく、二人のキラキラの笑顔につられて、私もにこにこ笑顔になりました。本人が楽しむ!ということが本当に大切ですね。その楽しい気持ちが会場の皆さんに伝わって、幸せな空気に包まれました。3、4年生は、「緊張した」と終わってから言っていましたが、私の急な演出にも関わらず、立派に演じられて、笑いのところでは、しっかり笑いも取れて、達成感があったかなと思います。たった2回お邪魔しただけでしたが、3人が楽しくそれぞれの役を演じられ、個性を発揮されていて、感動いたしました。高学年のみなさんのきれいな歌声、素敵でした。皆さんが発表された作文ですが、深い考えや、豊かな感性、それぞれが個性的な体験をお持ちで関心と感動でした。また、読み方もとっても感情を豊かに表現されていて素晴らしかったです。皆さんに出会えて、本当に幸せに思っています。心から感謝いたします。

こうして、自分たちの成果を自分たちや他の方々に評価していただき、そこから自分の成長の実感と、さらに・・・というめあてを、一人ひとりが持てたらいいなと思います。

 

 

 

「思うようにできるようになった」「こんなに近くに文化財になっているものがあるなんて―スキー教室、3年社会 和合の念仏踊りを継承する方のお宅の見学― 」

(1)スキー教室(1月31日(金))

今年は、1回だけとなりましたが、子どもたちがずっと楽しみにしていたスキー教室を行いました。多くのスキー場が暖冬による雪不足で苦労しているようですが、会場の『ヘブンスそのはらスキー場』は、雪も十分にあり、雪質もさらさらでした。
子どもたちは、初級コース(1~3年 3名)と上級コース(3年生~6年生)に分かれて練習してきました。2、3年生は昨年初めてという子もいましたが、ご家庭でも連れて行ってくださっていて、もう「滑りたくて滑りたくて」という感じでした。毎年スキー教室で教えてくださる地域講師の方が本年度はどうしても都合がつかなかったため、職員で教えることとなりました。
子どもたちの目標は、「安全に気をつけて」「ケガをしない」など「楽しくする」には安全が第一というものと、「パラレルもどきをパラレルに近づけたい」など、自分の技術の向上を目標にするものとに分かれていました。経験を積んできたからこそ考えた目標だなと思いました。スキーを履いて、準備体操を済ませ2チームに分かれて練習開始です。

上級コースは、どんどんリフトを上がり、上級者向けコースをどんどん滑りました。初級コースは、3本のみボーゲン等で体の使い方や、止まり方を確認し、もうすぐにリフトに乗って中級者向けコース(上級者向けコースの下半分)を滑りました。去年の姿と比較すると、その上達は一目瞭然でした。スキー場の方が「低学年の子が、初心者コースにいなくて、どこに行っちゃったかと思いましたよ。もう上の方にいたんですね」とびっくりしていました。

<去年の姿(今の2,3年)>

<今年の姿(1~3年生・午前中)>

<途中で、阿智村のキャラクター「くまあち」に出会って、「はいポーズ」>

<上級コースの姿>

<快晴の空の下の南アルプスをバックに、頂上で「はいポーズ」>

<まとめの発表 「言いたくて、言いたくて」 >

ひたすら滑った1日。まとめの会では「自分の思うように滑れるようになった。」「パラレルもどきが、パラレルに少し近づいた。」など満足した様子の感想が聞かれました。自然を感じ、斜面に自分の体が思うように応じられるようになって、たくさんの満足感を得られたのではないかと思いました。

 

(2)3年社会 和合の念仏踊りを継承する方のお宅の見学(1月31日(金))

3年生は社会科で、「昔の人のくらし」を学習しています。学校にも昔の道具はあるので、本年度は、和合の念仏踊りを継承する方のお宅を見学させていただき、伝えているものなどを学習することとしました。

<古文書等もいっぱいありました>

子どもたちは、お宅を見学し、重要文化財になっている建物の特色や、祭っている神様などのお話を聞き、この方が先祖代々伝えてきたものを学ぶことができました。子どもたちは

「古い柱が文化財になっているなんてびっくりした」「中にあるものもすごかったけど、お正月のやす(飾り)を19個もつくって飾らなくちゃいけないなんて、びっくりしたし、すごいことだなと思った」と語っていました。

<見学台帳に記載する>

<お茶をいただきながら、お話しする>

見学後は、見学台帳に自分の名前を記載したり、お茶もいただいたりしながら、たくさんのお話しをさせていただくことができました。和合にはこうした伝えられている自然や歴史がたくさんあります。子どもたちも、「何があるか」は知っていますが、「それがどんな意味を持つものなのか」「伝えられている大事なことは何か」など、自分が「分かっている」というものを、見直して考えるいい機会となりました。