自分たちでつくり、表す子どもたち ―収穫祭・音楽発表会(11月13日(水))―

本年度の田んぼや畑の収穫に感謝するとともに、日頃からお世話になっている方々を子どもたちと決めだしてご招待し、収穫して自分たちで料理したものを一緒に味わい、ありがとうの気持ちを示す収穫祭を行いました。また、そこで、日頃の練習の成果を聞いていただく音楽発表会も同時に行いました。

(1)収穫祭

前日から、子どもたちは、料理の下ごしらえだけと、収穫祭の会場づくりをすべて職員とともに行いました。

<たくさんの材料をお家で用意してくださいました>

<全員で食べやすい大きさに>

職員が何か言う前に、自分たちで何がどこにあるかを把握し、分担しなくても、できるまで一人ひとりが考えて準備しました。

収穫祭当日、来賓に来てくださった他校の先生方に「これ、PTAの方も一緒にやったんですね」と言われ、「いえ、子どもたちが職員と一緒にしました」と言ったら、大変に驚いておられました。職員も子どもたちに、「これどこだったっけ?」と聞いて行う姿もありました。何年も続けていくこと、そして、子どもたち同士が教え合い、声をかけ合って、準備を進めていくことの大切さを改めて感じました。

<みんなで用意した会場 あとはお客さんを待つのみ>

当日、子どもたちがお世話になりお招きしたお客さんが、たくさん来てくださいました。俄然子どもたちは、張り切りました。献立は、白ご飯・さつまいもの味ご飯・野菜を入れた具たくさん汁・肉じゃが・小松菜のおひたしでした。

<お客さんどう思うかな、おいしいと思ってくれるかな>

準備も完了して、いよいよ収穫祭の開幕です。でも開幕までの間、子どもたちが自主的に発表や演奏の準備をしている姿がありました。伝えたい気持ちがあふれてきていました。

<自分や友だちと自主練習>

米作りで学んだことの発表をしました。始めに、1年間米作りをして学んだことの発表です。田起こしや草取り等の仕事の意味を学んだことや、自分たちで作業を早く進められるようになったことを発表していきました。「ゆっくり、はっきり、大きな声で」伝えることを大事に、丁寧に発表しました。

いよいよ、お楽しみの会食です。子どもたちは、地域の方一人ひとりにご案内の言葉をかけ、みんなで盛り付け、いよいよ会食です。毎日毎日子どもたちが言うそれこそ「感謝していただきます」でした。

子どもたちは、「いろんな人の好みを考えて作った料理を、お客さんたちがよろこんで食べてくれたので、とても嬉しかったです」と言っていました。このひたむきで、多くの方に関わっていく姿で表した感謝を受け止めていただけていたら幸せです。大事に受け継いでいきたい和合小の宝だと感じました。

<地域の皆様とお米のお話しも>

(2)音楽発表会

続いて行った音楽発表会。ドレミの歌のハンドベル、全校の合唱に続き、各学年の発表がありました。

1、2年生の豊かな声量と楽しい表現で、見ているみなさんの体が自然に揺れていました。「みんな揺れていたよ」と嬉しそうに話してくれました。「終わった後に、『うまかったよ』『頑張ったね』とかいろいろなことを言ってもらえました。とても嬉しかったです」と大満足でした。

3,4年生の独唱になるパートも正確に歌いきった姿、柔らかな表現のハーモニーやリコーダー。心が温かくなりました。「始めの頃、自分は一回も練習していませんでした。友だちが休み明けにすごくリコーダーが吹けているので、びっくりしました。それから、1ヶ月の間、1日5~10回練習しました。最初は途切れ途切れで全然曲になりませんでした。何日かやっているうちにできはじめました。あきらめずにやり続けたらふけるようになって本当によかったです」と自分の姿を率直に見つめ、満足感を得ていました。

5、6年生はお互いの声を聞き合い、響きをどう美しくしていくかを大事にした合唱でした。さすがでした。「ハーモニーを意識してやっていきました」「聞いていたある人は涙ぐんでいました。たぶんこんな学校は少ないんだと思います。1年~6年までが一緒にできて本当によかったです」お互いのよさに気づく高学年の素敵な感想でした。

職員もアカペラを頑張りました。そして、全校の合奏「チキチキバンバン」では、みんなの心が一つになりました。

郡音で発表した「赤い屋根の家」を子どもたちの合唱で。1年生からの合唱で美しい響きを表せるなんて。感動です。

この歌っているときの表情が全てを物語っているような気がします。

最後に和太鼓の演奏でした。しかし、郡音をはじめ、いろいろな機会でパターンを変えて演奏しているので、どのパターンかみんなが分からなくなって、珍しく止まってしまいました。そこに、太鼓を指導していただいている方が出てきて「せーの」で復活の演奏。最後を決めることができました。

最後に参加者全員で、「ふるさと」の大合唱。こうして、本当に温かく心に響く音楽会の時間をつくりあげることができました。

先ほどの太鼓のピンチに声を出してくださった指導者・保護者の方、そして、ほぼ全曲を伴奏してくださった地域の方、温かく一緒に音を楽しんでくださった聴衆の地域の皆様に本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

子どもたちが自らつくり、表現したい気持ちをいっぱい表し、受け止め、次につなげていく音楽会、感謝を示すことのできた時間だったと思っています。この力をさらにみんなで一緒に、日常の中で伸ばしていきたいと思っています。

大きな会場で発表すると学ぶことがいっぱい ―郡展・郡音など―

(1)郡展・郡音(11月6日(水))

飯田下伊那の全小中学校から出品されている『郡展』を見学し、文化会館で行われる『郡音』に参加してきました。
丸山小で行われていた『郡展』には、9名全員の絵や習字の作品が展示してありました。

人数の大きな学校では、学級の代表が掲示されるのですが、本校は全員の作品が飾られて、たくさんの方に見ていただくことができます。子どもたちにとってはうれしいことです。また、本校は、郡音に全校が参加するので、1年生からずっと郡展の見学ができます。他の学校や中学生も含めた素晴らしい作品を見ることができます。他の学校は小6や中3を代表とした学年になって見ているので、このようによさに数多くふれることができることも、本校のよさではないかなと感じました。ありがたいことです。

同じ会場で「長野県児童生徒美術展・習字展」で入選した作品が飾られていました。その中で、本校6年生の児童の絵画2作品が「県入選」し、県でも展示していただけるとのこと。他にも書道作品や絵画作品に郡の奨励賞もいただきました。学校の授業の時間で、一生懸命学び、考え、表した作品の結果だったので、みんなで喜びました。子どもたちも「いろいろな人の絵などが飾ってあって、1つ1つ心を込めたものばかりで、いろいろな『いいところ』を見つけることができました」(6年女子)、「自分の絵と習字が県展に入賞して、とても嬉しかった」(4年女子)と語っていました。

午後の『郡音』の発表では、二部合唱「赤い屋根の家」と和太鼓「夏祭り」を発表してきました。1000人近くの観客の前で9人が声と気持ちを合わせ、堂々とそして、部分2部合唱のハーモニーを響かせ歌い上げることができました。また、和太鼓は、子どもたち職員が一体となって、普段の練習の積み重ねで、昨年度よりも子どもたち自身で考え、より動きのあるステージを創り上げることができました。子どもたちも「9人で歌って、しかも1年~6年まで、みんなで歌ってこれだけハモっていたということがすごい」(3年男子)と話していました。プログラムの一番だったのですが、自分たちも楽しく、聴いていただいた皆さんにも楽しさとパワーをお届けできたのではないかと思います。また、これも郡展と同じく、子どもたちが全校全員で聞き、1年生から6年間、中学校3年生までの素晴らしい演奏にふれることができます。子どもたちは「いろんな学校の歌は、歌が違うだけでなく、込められているメッセージが違うということが伝わってきました。」(3年女子)と言っていました。1年生から「音楽会をみんなでつくる」ことを学べるなんて、なんて素敵だろうと思いました。

 

(2)焼き芋会(11月1日(金))

今年は学校の畑のさつまいもが大豊作でした。みんなで焼き芋や収穫祭の味ご飯にしていただきます。とても温かくて収穫の喜びを感じる瞬間でした。