「邂逅」―卒業式(3月17日(金))―

今日、6年生3名が本校を巣立っていきました。

コロナウィルスの感染が心配される中、無事に卒業生の保護者、全校児童が参列し、2年ぶりの卒業式を行うことができました。

卒業証書を受け取った3人は、和合小での思い出、自分の将来への決意やこれから目指すこと、育てていただいた保護者や地域の方への感謝などを大きな声で堂々と述べました。

「私は、人がよろこび自分も楽しい職業に就きたいと思っています。そう思えるようになったのは、和合小に来たからです。今までは人に言われたとおりに動き、夢なんかまったく持たなかったです。和合小には、色々な人がいて、みんな生き生きとしていて、私はすぐにここが好きになりました。勉強も今まできらいだったけど、一人ひとりに詳しく教えてくれて、よく意味が分かるようになり、学ぶことが楽しくなったからです。」

「ぼくは、噺家になりたいと思っています。自分が話をするのが好きだし、その好きなことで、人を心から楽しませ、笑顔にさせることができるからです。」

「ぼくは和合に来てとても元気になり、成長することができました。お父さんお母さん、和合に連れてきてくれて本当にありがとうございました。これから反抗期になるかもしれないので、もうちょっとおつきあいください。」

これを受けた在校生も、「和合小の伝統や、6年生のつくってくれた楽しい学校づくりを受け継ぎます」と返してくれました。

本当に厳粛で、心が熱くなる卒業式でした。
保護者の方にも見ていただくことができました。在校生の保護者やお世話になったたくさんの先生方からもメッセージをいただきました。ご臨席は叶わなかったのですが、和合の皆様にはいつも学校を気にかけていただきました。
こうして、6年生は笑顔で卒業していきました。たくさんの方に支えられ、ここまでくることができて、本当に本当によかったです。

本年度の全ての教育活動が終わりました。

『邂逅』。意味は「偶然の出会いを本物の出会いにすること」だそうです。始めは偶然で出会った9名の子どもたちと職員8名でしたが、今お互いにとってはかけがえのない人になりました。そうなってきたのは、ただここにいたからではなく、全員で「笑顔で楽しく過ごせる和合小」を目指し、子どもたち、先生方、お家の方や地域の皆さんと、一緒に考え、悩み、行動し、泣いて、笑って、積み重ねた毎日を喜び合える学校をつくってきたからです。「偶然の出会いを日々の積み重ねでかけがえのない出会い」にしてきたのだと思います。これから、卒業する3人も6人の在校生も私たちもいろいろな人と出会うでしょう。その偶然の出会いを、自分の力と人の支えを大切に、本物の出会いにしていきたいなと思います。