今年も和合の念仏踊りの時期がやってきました。今年はコロナウィルス感染防止の観点から、和合地域の人々だけで行うことになりました。「みんなが集まってくるのが楽しみ」(4年生)と言っていた子どもたちにとっては、ほんの少しだけさみしい部分もあるかなと思いますが、それでも江戸時代頃(諸説あり)から行われ、ずっと続いてきた念仏踊りに参加することは、子どもたちにとっては当たり前のことのようです。
毎年、念仏踊りに関するお話を地域の方からいただいています。今年は仕度や食べ物、お盆に飾るナスやキュウリの馬の意味についてのお話をいただきました。本当に毎年毎年繰り返して行うことの大切さを感じます。
<たいこがどのようにできているか教えてくださいました>
その後は、実際に横笛で、「ひっちきびょうし」という曲をみんなで実際に吹いてみました。初めて吹く子もいて、全員が音を出すところまではできましたが、曲となると、くり返しやっている5、6年生は当たり前のように吹ける感じでした。さすがです。
<こうやって吹けば、音が出るよ>
<地域の方に教わったり、地域の方とともに演奏してみたりしました>
<お互いに教え合いながら>
<最後はみんなで一緒に>
また、実際に太鼓を叩いて踊ってみたり、「ひっちき」という人と人が激しくぶつかる踊りもさせていただいたりしました。初めての経験で、戸惑っていましたが、「緊張した」(4年生)と言いながらも、体験してみました。
また、踊りの後に行われる盆踊りもみんなでやってみました。
子どもたちは、「毎年やって、毎年忘れちゃうけど、またここで思い出してのくり返しだけど、覚えてみたい」(4年生)などと話していました。実は、この練習前に、全校道徳で、教頭先生が「祭りダイコ」という道徳の資料を取り上げて、授業をして下さっていました。
その時に「花もち(大きな花をつけた棒)をやるのは、すごく大きいし重いので、ずっと立っていていやだけど、でもそれを歩いて持って回ったり、参加すると名前が載ったりするのがいい」(2年生)、「ひっちきとか太鼓をしている高校生は、本気で熱い」(4年生)などと、祭りへのあこがれや楽しみを話していたのです。こういったあこがれや楽しみを大切にみんなで、「また思い出して」自然につなげていく・・・それがもしかしたら、念仏踊りをつなげていく、そして地域にいるよさなのかもしれません。