親子山村留学学校見学・体験等の一時停止期間について

現在、本県においても、まだまだコロナウィルス感染防止が十分ではない状況です。そこで、現在一旦停止している親子山村留学に関する見学希望や、体験等の停止期間をは、5月いっぱいまでといたします。ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。

なお、学校の様子についての電話でのお問い合わせは、引き続き行っております。

阿南町立和合小学校

<成長を感じ、目標をもって次へ> -3学期終業式(3月17日(水))卒業証書授与式(3月18日(木))――

47日間の3学期が終わりました。子どもたちは、自分をふり返って、成長や課題をしっかり考えたり、次への目標をしっかり考えたりして、終業式で語ってくれました。

「目標にしたことは少しずつできてきたけど、もっと、自分が見本になれるように来年度頑張りたい」(1年女子)、「一人でも、もっといろいろなことができるようになりたい」(2年女子)、「まとめや復習がしっかりできた」(4年女子)、「漢字を連絡帳などで(普段)使って、目標の点以上を初めてとれた」(4年男子)、「自分で漢字など習ったことをたくさん使おうと努力できた」(4年男子)と積み上げた自分の成長やなりたい自分を語ってくれました。

さらに、来年度の児童会長(5年女子)は、通学路が変わって遠くなり、朝から多くの人が働いている様子を見ながら通うようになった。その中で地域の人に挨拶を自分からした時の気持ちよさを味わったことから、「児童会長として、みんなが挨拶を通して気持ちよくなる、そして地域の人とつながっていく、明るい和合小をつくっていきたい」と決意表明をしてくれました。とても頼もしさを感じました。

最後に6年生が、自分がいなくて、自分の代わりにたくさん支えてもらったことをたくさんあげて、「支えてくれて本当にありがとうございました」と感謝を述べていました。

子どもたちの語りが非常に温かく、感動的でした。また、一つステップを刻んでみんなで考え、強くなっていく和合小学校になってほしいなと思います。

 

そして翌日は卒業式。いよいよ6年生1名の旅立ちの時になりました。晴れの卒業式でしたので、授与の部分と、歌唱の部分のみマスクをとって、距離を取って行いました。

<卒業証書を受け取り、みんなへの感謝とこれからの決意を述べる>

<在校生の歌声から、和合小の伝統を受け継ごうという心意気を感じました>

<たくさんの人に見送られて>

8名の子どもたちと、8名の職員で、日々を大切にして充実した1年を過ごすことができました。本日、6年生1名はこの学校を立派に巣立っていきました。そして在校生7名全員が胸を張って進級します。保護者の方々、地域の方々にお支えいただき、子どもたちも、私たちも多くのことを学ぶことができました。

『邂逅』という言葉があります。「偶然の出会いを本物の出会いに」という意味だと教わりました。この子どもたちや皆様との出会いは偶然です。しかし、みんなでそれをかけがえのないものにしてきたのだと感じます。まだまだ、本当に子どもたちのことをよく見て、それに応じてやってこれただろうかと自問する部分もありますが、これからも、さらに子どもたちとともに、学校での、そして和合での毎日や、お互いの出会いをもっとかけがえのないものにしていけるよう歩んでいけたらいいなと思っております。

 

<大人も子どもも話したり、交流したりして、「考えは違うところも多いが、一緒にいるのがいいな」という関係性をもてる場をつくりたい>-和合小学校のこれからを考える会(3月8日(月))―

以前から、子どもたちは、収穫祭の振り返りなどで、「地域の方にはお世話になっているけど、それが誰なのかわからないことがあるよ」「自分たちで活動を考えていく時に、たくさんの地域や保護者の方に聞いて教えてもらうことがありそう」と考え始めていました。体験はしていたけれど、毎年同じ活動になっていて、米作りや収穫祭を何のために行うのか、誰と関わって行うのかはっきりしないまま臨んでいました。それは、学校職員も同じで、これらのことを考える場をつくっていなかったことを、子どもに気づかせてもらいました。地域の方と私たちが関わっていくのなら、私たちが地域の方の意見にも耳を傾ける必要がありました。

同じ頃、本校で行っている親子山村留学の実行委員の間からも、「『この親子山村留学のことを地域の方々はどう思っているのだろうか』ということを聞きたい」という要望があることをお聞きしました。また、地域を歩いていると、地域の方から、学校や親子山村留学についていくつかのご意見をいただいてもいました。そこで、学校としては、保護者、地域の方々と一緒にお互いの考えを交わし合う場の必要性を感じ、「和合小学校のこれからを考える会」を立ち上げました。まずは参加された皆さんが、学校や親子山村留学について、自分の考えが言えたり、違った意見もあるんだなと感じてもらえたりすることを目的にして、会を開催しました。

参加されたみなさんの、たくさんのお考えをお聞きし、本当にありがたいことだと感じました。いろいろなご意見が出ましたが、「大人も子どもも話したり、交流したりして、『意見や価値観は違うところも多いが、あいつはいいやつだ』という関係性をもてる場をつくりたい。」「お互いに知り合う機会、方法を模索する必要性があると思う。」など、和合小や和合に関わる方々が皆「お互いが話し、考え、寄り合っていきたい」と思っていることがよくわかりました。今後もこの会を続けていきながら、たくさんの方に学校に関わっていただけるよう努力していきたいと感じました。

<卒業生のことを知っているからこそ、心温まる会>-6年生を送る会(3月10日(水))―

1~5年生が、6年生への感謝と自分たちが引き継ぐので安心してほしいという意味で、6年生を送る会を開いてくれました。

<6年生にちょっとひねった漢字・英語クイズ(1~3年)>

<6年生がよろこんでくれたよ>

1~3年生は、ちょっとひねった漢字や英語のクイズで6年生に楽しく考えてもらうことができました。自分たちの学習から出題されていて、「よく考えたな」と感じました。さらに、感謝の気持ちを込めた歌のプレゼントもありました。

<6年生と毎日関わっているからこそ出せる6年生クイズ(4年)>

4年生は、6年生に関するクイズでした。どの問題も、いつも一緒にいる、そしてお互いをよく知っているからこそ出せるような問題で、「そこまで知っているのか」と思うような問題もありました。お互い毎日関わっているからこそだなと感じました。最後には、6年生が学校をリードしてくれたことへの感謝の印を示した賞状を送ってくれました。

5年生は、一生懸命練習してきた手品などで、6年生を楽しませてくれました。「タネはあるんだけどね」と言いつつも、6年生の選んだカードを見つけ出し
て、6年生がうれしそうにしていました。用意してきたメッセージを言い忘れるほど、一生懸命だったとのこと。後で自分が学校を受け継ぐメッセージを丁寧に6年生に伝えていました。

<一生懸命練習してきた手品など(5年)>

6年生からは、きっとお家で用意していたのでしょう。1人1人に自分でつくったお守りを「これから頑張ってください」とメッセージを添えて渡してくれました。

<1人1人に手作りのお守りを(6年)>

本校の子どもたちは、毎日学年やクラスを越えて関わっていたり、休みの日も一緒に過ごしたりしていることが多く、お互いを分かっていることが多いと思います。だからこそ、1人1人にあった、その人にしかないメッセージ、出し物、プレゼントができるのだなと感じました。お互いを受け止めることが、本校の子どもたちの一番のよさかもしれません。そんなあたたかな気持ちになれた6年生を送る会でした。

さあいよいよ卒業式です。心のあたたかさを大切に、厳粛に6年生を精一杯送り出してあげたいと思います。

 

 

<ごはんをつぶす時、とっても力がいりました>-焼いた炭を使って五平餅会(3月5日(金))―

5、6年生が上手につくってくれた炭を使って、念願の「五平餅」づくりをしました。低学年の子どもたちも、炭おこしや準備をしてくれました。まだまだ、感染対策を考えなくてはいけないので、みんなで会食とまではいかなかったのですが、それでも子どもたちは一生懸命五平餅づくりに取り組んでいました。

5、6年生は、家庭科の学びを使って、田んぼでとれたお米でご飯を炊き、クルミを自分たちですりつぶして、たれもつくりました。子どもたちは、手順を自分たちで決め、どんどん進めてくれました。1~4年生は炭の火付けです。やってみて熱がどんどん伝わってくる炭を見て「熱いなあ。これいい炭だね」とつぶやいていました。熱で周りが熱いくらいでした。

<焼いてくれた炭に火がつくかな>

<お、火がついたぞ>

<炭の熱の勢いがすごくて熱いよ>

<自分たちの田んぼで取れたお米を使って>

<くるみなどをすりつぶして、たれづくり>

<くっつけるのが、意外と難しいよ>

<準備完了>

<いい焦げ目がついてきたなあ>

<やったー。できたよ。家にもっていって食べるの楽しみだな>

子どもたちは、「ご飯をすりつぶす時、とっても力がいりました」(1年女子)、「おいしそうだったし、火をおこすのが楽しかった」(2年女子)「すごく楽しかった。ぼうにくっつけるのが難しかったです。帰って食べるのがとても楽しみです」(4年男子)、「「焼くのは、焼き加減をうまくしていくのが楽しかったです。うまくできて本当によかったです」(4年女子)、「早く食べたなと思いました。たれ作りが本当に楽しかったです」(5年女子)「久しぶりに五平餅をつくったけれど、とても楽しかったです。最初から自分で準備ができたのがよかったです」(6年女子)と感想を述べていました。実際に一緒に食べることはできませんでしたが、家で味わって食べている姿が、できた時の笑顔から、容易に想像できました。また一つ充実感を味わう時間をつくることができました。