薬師寺東塔「縁の瓦」

2009年から2018年までの予定で東塔の解体修復の大事業が110年ぶりに行われています。
2011年には、東塔を覆う素屋根が完成
2012年9月からは、東塔の瓦がはずされる工事が始まりました。
その瓦をはずす工事の中で次のことがわかりました。

総瓦枚数 3,3600枚
内平瓦 17,000枚

この17,000枚の内、名前等が釘書きされたものが、実に4,815枚見つかりました。
その内の345枚(平成25年10月現在)が、なんと長野県下の小・中・高等学校名で釘書きされていたことがわかりました。(信濃教育会HP 薬師寺東塔の瓦「内容」より)

この345枚の瓦の中に当時の『和合小中學校』と書かれていた瓦も見つかりました。昔から和合地区は教育に熱意と尽力をささげてきたのだな、と感じる大きな出来事でした。『和合小中學校』と刻まれた縁の瓦は状態が良いため、再び薬師寺東塔の瓦として使われ東塔へのぼります。その役目を果たし、次ぎに地上へ降りてくるのはいつになるのでしょうか。その間ずっと寄付をした和合の方々の思いが繋がっていくのだと思うとロマンと敬意を感じます。