<出荷するから、さがしてみていっぱい獲れたのがよかった>―鈴ヶ沢なすの収穫(9月16日(水)―

毎年、和合むらづくり協議会やおひとよしクラブの方々に招いていただき、和合地区の伝統野菜である「鈴ヶ沢なす」「鈴ヶ沢南蛮」「鈴ヶ沢うり」の収穫をさせていただいています。子どもたちは毎年なすの収穫をしています。

今年は特に、栽培面積をかなり減らしたようです。連作障がいにならないためや、地元やIターンで来た若い方が、農家として次世代を継げるように適正な面積にしたためでした。幸いIターンで来た若い方が農家として自立したいとのことで、その方を中心に栽培がずっと続いていきます。また、鈴ヶ沢なすなどの販売等について、子どもたちの保護者の方も関わって、みんなで協議する場もあります。子どもたちにはもちろんそのような場は見えないのですが、なすを和合で作り続ける意味を感じてくれたらと、鈴ヶ沢なすに関わる方々の見えない営みを、事前に校長が講話で紹介しました。

<ほぼ同じ場所から撮った去年と今年の畑の様子です>

<おひとよしクラブの方のお話を聞く>

今年は、おひとよしクラブの方から「明日の阿南町の給食に、鈴ヶ沢なすを使った給食を出します。そのためにこの規格にあっていて、よさそうななすをみんなで11㎏になるように獲ってください」というお話をいただきました。子どもたちは、規格をしっかり覚えて、できるだけいいなすを探して収穫していきました。

<こんな感じのなすを>

<規格などを教わり>

<みんなで探して収穫>

<収穫できたぞ>

<規格に合うかな>

収穫後、子どもたちは、「なすが少なくて残念。でも一生懸命探してとれてよかった」(2年生女子)「今年は、給食用に出荷するから特にいいなすがあるかを探してやってみた。いいなすが獲れたと思う」(4年生女子)、「今年は畑が小さくなっているのは聞いていた。少なくても、普通のなすより、鈴ヶ沢なすはおいしいと思うし、それが給食用にいっぱい獲れたのがよかった」(4年生男子)などと語っていました。収穫する側、食べる側それぞれの視点で考えながらできた収穫でした。阿南町の皆さんがおいしいと思ってくれますように。そして、おひとよしクラブの方が「和合の宝」とおっしゃっていたように、人々の営みを感じながら、少しでも和合のよさを感じてくれたらいいなと思います。

<「たくましい姿」とそれを支えるたくさんの方々>

―学校公開・PTA作業(9月5日(土)―

子どもたちの日頃の学びを見ていただくのが、「学校公開日」です。保護者の皆さんの来校は普段通りで、地域の方の参観も少しずつと思っているのですが、地域の方も気遣ってくださり、なかなか気軽に来校というわけにはいかないようです。本当に残念なことです。Withコロナの時勢ですが、いくつか何かの機会を重ねていきたいと思います。

それでも、子どもたちはこつこつと学びを積み重ね、多くの方が支えてくださいます。

この日は、毎年お話ししていただいている地域の方の「和合にあった悲しいお話」や「亡霊塔」の意味を考えるお話をいただきました。また、別の地域の方から、コマ回し・紙風船遊びなどの昔の遊びを教えていただきました。

<いつも通るところにある『亡霊塔』>

子どもたちは、「毎日通るところなのに、意味がこんなにあったなんて」(4年生)と話していました。何気なく通る和合にものにある意味を感じると、和合が違って見えてくるように思います。

<コマで綱渡りや手のりもできるよ>

<できなくてもそっと教えてくれたよ>

<他にもこんな遊びを・・・>

参観授業では、普段のそのままの姿で、子どもたちは自分の課題に向かっていました。「これよく分からない」と素直な声も聞こえます。わからなさを語れるって大事なことですね。

<5、6年生 図工>

<3、4年生 国語>

<2、3年生 総合>

参観が終わった後は、PTA作業でした。参観ができないのにも関わらず、本当にたくさんの地域の方(和合は全戸がPTA)が集まってくださいました。本当に心が温かくなりました。

<子どもたちも一緒に作業です>

こうして、全校児童が地域の方と一緒に作業をしながら、「たくましい姿」になっていき、それを支えるたくさんの方々を実感するのだなと思いました。

 

―クラブ活動(9月14日(月)―

本年度のクラブ活動の2回目は、ゴムボート体験でした。谷間から見える青空と和知野川の透き通るようなエメラルドグリーンにはいつも、心が解放される気持ちです。

和知野川で泳ぐことは慣れている子どもたちでしたが、始めの方はゴムボートが思う方向に進まず、悪戦苦闘していました。

<うまく進まないから、手を使う>

<わ、ぶつかる!>

しかし、少しずつ少しずつオールをかく手が水の動きになじんできて、少しずつですが思うような方向に動かせるようになっていきました。

最後の方は、3年生のように、思うようにいかないと、自分で飛び込んで川の流れに合わせて、ボートを動かす大胆でたくましい姿が見られるようになりました。自然は心を開き、身体をなじませる・・・。そんなよさを味あわせてくれるのではないかと思いました。

<「自分たちで考えていかなきゃだめなんだ」>ー防災訓練・交通安全教室・防犯教室ー

―防災訓練(9月1日(火)―

防災の日に合わせて、本校でも大きな地震に対する訓練を行いました。地震発生直後のシェイクアウトから、校庭への避難。そして、阿南消防署の方と特別教室を使っての煙の体験をしました。

子どもたち、先生方も真剣そのものでした。短時間に安全な避難ができました。さらに、図工室に煙を充満させて、姿勢を低くしながら壁伝いに出入りする体験もしました。

子どもたちは「煙で何も見えなかった。壁を伝っていっても難しかった」(4年生)などと語っていました。本物に近い体験に、子どもたちは自らをふり返っていました。

また、たまたま体育館の放送がうまく聞こえず、遊んでいて状況を知った子どもたちもいました。「放送が聞こえなくて、どうしたらいいのか分からなかった。自分で考えなきゃいけないんだって思った」(5年生)と考えてくれた子どももいました。私たちもこの子どもの声や実際の様子から、施設の状況を考え見直さなきゃいけないきっかけをもらいました。

 

―交通安全教室・防犯教室(9月2日(水))―

今年も自転車の点検から始まり、県の自転車大会で行うようなコースを、自分の運転技術が上がるように練習しました。実際にやってみると、「たくさんピンを倒しちゃって、難しかった」(2年生)などと語るように、とても難しそうでしたが、毎週のように一輪車をやっているせいか、バランスを取るのはうまくできていたようです。25秒で30メートルをゆっくりと乗るコースでは、ほとんどの子がクリアしていました。

<自分も点検、みんなで点検>

<乗る前の確認を>

しかしながら、スタートする前の確認はどうだったでしょうか。すいすい乗ることができる子どもたちですので、ヘルメット・乗車前等の確認という所がしっかりできてほしいと思います。そういう願いを込め、校長より、技術の上手だった子どもの事故の話から、「自分の命を守れるのは自分。その子のように涙を流す子どもがいなくなるようにしてほしい」という話がありました。

<どんどん上手になっていきました>

 

また、終了後には、防犯教室で売木駐在所の方にビデオをもとに、お話をいただきました。実際にこのような人に出会ったらどうするか、非常に具体的な映像だったり、実際にどんな距離なら、腕を捕まれないですむのかなどを試させたりしてくださったので、子どもたちも真剣に考えていました。

<腕を捕まれない距離は・・・>

駐在さんから「不審者と言っても普通の格好の人。あの人不審者じゃないかと思う人でなくても、不審者の場合がある。」とお話しをいただき、「自分が、いつもいる人でない人に注意したい」(5年生)と語っていました。やはり、『自分が考えていく』ことが大事なんですよね。

<「目標達成できた」「みんなで一緒に」>

―水泳まとめの会(8月25日(火))―

コロナ禍の中でも、町の方々のお支えをいただき、本年度のプール学習もいつもの通りに「まとめの会」を行うことができました。

一人ひとりが最初に立てた目標をもとにエントリー種目を決め、自分で挑戦していきました。時間の関係で友だちの泳ぎを全員で見て応援することは難しかったのですが、来てくださった保護者の方、そして先生方で応援をしつつ、目標達成のために頑張ることができました。終わった後も「目標達成できた」(5年生)と話していました。これが一番ですね。

全員が一斉スタートだったのですが、時間をかけ最後まで泳ぎ切ろうとした2年生、3年生に、プールの向こうの端から誰とはなしに「頑張れ〇〇君」「〇〇さんもう少し」という仲間の大きな声が聞こえてきました。一緒に泳いでも心がつながっている和合の子どもたちの温かさを感じざるを得ませんでした。

<目標を伝える>

<みんなで一斉にスタート>

<目標に向かって>

また、まとめの会の時に、校長が、「コロナが流行している中で、このプールの方がみなさんの見えない所だけど、どんなことをしてくださったか考えられますか」と聞いた時に、本当にたくさんの「目には見えない」プールの職員の方々の姿を語ってくれました。「見えないものを見ようとしている」子どもたちの姿にも心が温かくなりました。最後にプールから出るときに、お礼をしましょうと言わなくても、子どもたちが職員の方々に話す言葉に感謝の気持ちが伝わっていた気がするのは、気のせいでしょうか。

<支えてくだった方々の見えない姿を考えてみる>

 

―4年生主催のなかよし集会(8月28日(金))―

4年生がなかよし集会を企画してくれました。「お祭りの縁日をイメージしたんだ」(4年生)と話してくれたその内容は、一人ひとりが出店のように「ヨーヨーつり」「射的」「スリッパ飛ばし」の3つのブースを作って、全校の仲間・先生がまわるという企画でした。

説明・運営する方も楽しそうに説明してくれて、みんなも楽しみになりスタートしました。

<楽しそうに説明>

<ヨーヨーつり>

<射的>

<スリッパ飛ばし 先生も夢中になって>

<思い切りみんなが楽しめる企画をありがとう>

子どもたちは、「お祭りみたいで、思い切りみんなが楽しめる企画を本当にありがとう」(6年生)「本当の縁日みたいで楽しかった」(5年生)などと話していました。

私たち大人も「あー昔やったな」という気持ちになりました。和合夏祭りのように、みんなが集まってやることがなかなかできないこの頃ですが、「もっといろんな所で、いろんな人向けにやったら楽しいだろうな」とつぶやいたら、「あ、それいいね」(4年生)と嬉しそうに話している4年生の笑顔がとても印象的でした。

<4年生への感謝の言葉をみんなで書きました>

 

<みんなで自然を味わって>―川遊び(8月20日(木))―

コロナウィルス感染防止や1学期の長雨でまったくできないでいた、和知野川での川遊びが、ようやく実現しました。青いエメラルドのような水に、思い切ってからだを解放し、浸りきって遊びました。ライフジャケットを着ていたので、川でぷかぷかする心地よさに浸ったり、高いところからジャンプしたり、大量に水をかけ合ったりと夢中で遊びました。そのあと「あの石の上でばたって寝たいな(休憩したいな)」(4年生)石の上に行き、つられるように、他の子どもたちも動いていきました。興味もあったでしょう、また、あれだけ夢中になった水遊びを自らいったん止めて動いた子どもいました。こちらは「休憩」とも何も言わなかったのですが・・・。

石の上に座ったり寝転んだりして、日光の暖かさを吸収した石の温もりを気持ちよさそうにみんなが感じていました。子どもたちは、学校のこと、夏休みのことなどを温かい石の上で語り出しました。石の温かさが子どもたちの心を開いたのではないかなと感じました。かなりの時間石の上で過ごした後、そろそろかなと思い、「さあ、じゃあ戻ろうか」と言いましたが、「え?どうしてどうして」と何度も聞く子がいました。「うーんそろそろ時間なんだけどさ」と話すと、石の下に降りて、おたまじゃくしがかなりいた所でひとしきりふれて遊びました。その後、すーっと始めの集合場所にいきました。

私たちの言う「そろそろ時間なんだけど」は子どもたちにとって「そろそろの時間」ではなかったのだなと思いました。おたまじゃくしのあとの時間が「そろそろ時間」だったのですね。思い切りからだを開いて遊び活動した子どもたちは、自分たちで浸りこみきってその幕も閉じていくのですね。この和合の自然の中で、私たち大人も思いきりからだを開いて遊び活動して、子どもたちとともに浸りこみきって「私が楽しい」と思う時間を共にすごし、子どもたちが自ら閉じる幕を一緒に感じること・・・こういうことが和合だからこそできるのではないかと思いました。

<「自分から」「友だちに呼びかけて」「もっと難しいことを」>―2学期始業式(8月19日(水))―

長い梅雨が終わったとたんに、猛暑の夏休みでした。2学期の始業式を行い、87日間の2学期のスタートを切りました。子どもたちの目標の中に多かったのは、「時間を意識して自分で考えて行動し、自分だけでなく友だちにも呼びかけていきたい」(4年生)、「もっと一輪車など高い技術のものを学びたい」(4年生)、「自主学習をして、自分の苦手なことに自分で取り組む」(5年生)など、自ら取り組んだり、それを友だちに広げたりすることでした。今までの「〇〇ができなかったのでがんばりたい」などの目標に加え、そのために何を大事なのかを考え出しているなと思いました。校長の話では、今のように「自分たちが」とか「よびかけて」ということがとても大事であること、「人は変わることができる」ということを話しました。全員の目標を書いて、2学期末に達成した所を色替えしていくことにしました。こつこつと努力をしていってほしいと願っっています。

<目標を校長室前に掲示して、自分でできたと思った目標を色替えしていきます>

<休校とか乗り越えてやりこなした>―1学期終業式(7月31日(金))―

長い梅雨の雨が明け、1学期の終業式を迎えました。子どもたちは、「自分で音読の声を変えて読むことができた」(2年生)、「児童集会でみんなが自分たちの説明したゲームを楽しんでくれてうれしかった。自分も分かりやすい説明ができた」(3年生)、「『毎日丁寧な言葉遣いをする』『分からない言葉は自分で辞書などで調べる』『連絡帳を習った漢字を使って書く』ことを毎日意識した」(4年生)「嬉しいこといっぱいの1学期だった。特に他の学校に友だちができたり、自分のクラスに新しい友だちが来てくれたりしたことが本当に嬉しかった」(4年生)、「『忘れ物をしない』とか『身体を動かす』とか『自主学習する』って目標を立てたのに、どれも忘れてしまっていた。でも、意識して整理整頓をしたり、難しい本を1日15分くらい毎日読んだりすることができた」(5年生)など自分の姿をじっくりふり返って、成長や課題を見いだしていました。

また、5年生は、最後に「休校とか多かったけど、それを乗り越えてやるべきことをやりこなせた」(5年生)と話してくれました。できないことはいっぱいあったとは思いますが、こうやって、当たり前の毎日のくらしや授業を充実させていこうとする気持ちが感じられた終業式でした。

<休み前には、みんなでじゃがいもの収穫をしました>

<2、3年生は自分たちでお楽しみ会をしました>

<一人ひとりが1学期をふり返りました>

<距離を取ってマスク越しに校歌を歌いました>

18日間の短い休みです。また、2学期もすぐにやってきます。休みもそして2学期も自分の目標を決め、目標達成のために何をするか決め、実行し、ふり返って伸びたことや課題を見つけて、また目標を立てながら、深まる。(難しく言うとPDCAでしょうか)そんな毎日になったらいいなと学校長より話をしました。平凡な毎日ほど、工夫し鍛える。私たち職員、子どもたちとそんな毎日を過ごしていきたいと思っています。

<みんなが集まるのがいいな>―念仏踊りの練習(7月16日(木))―

今年も和合の念仏踊りの時期がやってきました。今年はコロナウィルス感染防止の観点から、和合地域の人々だけで行うことになりました。「みんなが集まってくるのが楽しみ」(4年生)と言っていた子どもたちにとっては、ほんの少しだけさみしい部分もあるかなと思いますが、それでも江戸時代頃(諸説あり)から行われ、ずっと続いてきた念仏踊りに参加することは、子どもたちにとっては当たり前のことのようです。

毎年、念仏踊りに関するお話を地域の方からいただいています。今年は仕度や食べ物、お盆に飾るナスやキュウリの馬の意味についてのお話をいただきました。本当に毎年毎年繰り返して行うことの大切さを感じます。

<たいこがどのようにできているか教えてくださいました>

その後は、実際に横笛で、「ひっちきびょうし」という曲をみんなで実際に吹いてみました。初めて吹く子もいて、全員が音を出すところまではできましたが、曲となると、くり返しやっている5、6年生は当たり前のように吹ける感じでした。さすがです。

<こうやって吹けば、音が出るよ>

<地域の方に教わったり、地域の方とともに演奏してみたりしました>

<お互いに教え合いながら>

<最後はみんなで一緒に>

また、実際に太鼓を叩いて踊ってみたり、「ひっちき」という人と人が激しくぶつかる踊りもさせていただいたりしました。初めての経験で、戸惑っていましたが、「緊張した」(4年生)と言いながらも、体験してみました。

また、踊りの後に行われる盆踊りもみんなでやってみました。

子どもたちは、「毎年やって、毎年忘れちゃうけど、またここで思い出してのくり返しだけど、覚えてみたい」(4年生)などと話していました。実は、この練習前に、全校道徳で、教頭先生が「祭りダイコ」という道徳の資料を取り上げて、授業をして下さっていました。

その時に「花もち(大きな花をつけた棒)をやるのは、すごく大きいし重いので、ずっと立っていていやだけど、でもそれを歩いて持って回ったり、参加すると名前が載ったりするのがいい」(2年生)、「ひっちきとか太鼓をしている高校生は、本気で熱い」(4年生)などと、祭りへのあこがれや楽しみを話していたのです。こういったあこがれや楽しみを大切にみんなで、「また思い出して」自然につなげていく・・・それがもしかしたら、念仏踊りをつなげていく、そして地域にいるよさなのかもしれません。

<地域の方々に支えられて>ー田の草取り、七夕集会、水泳学習開始ー

1 田の草取り(6月29日(月))

今年は、梅雨に入って連日の雨。予定していた日をずらして、梅雨の晴れ間に田の草取りです。地域の方と日程が合わず、今回は自分たちで草取りをしました。何度も繰り返しているので、自分たちで進めていきます。

しかし、すべてが自分たちでできているわけではありません。草取りしやすいように、空いている日に田んぼの先生が畦の草刈りをして下さってありました。そういう見えない部分を感じ、「地域の方々に支えていただいている」ことを実感することも大事だなと感じています。

<飯田の短大の方も取材に来てくれました>

<自分たちで草を残さぬよう>

<八反取りも自分たちで使いこなして>

<やっぱりイモリはかまいたいよね>

<きれいになりました>

<「自分たちで全部できた」(2年生)>

また、これだけ続けてきた子どもたちですので、前にも言いましたが、もっと大きな田んぼにチャレンジしてもいいのかなとも思います。そのことで地域の方とのさらに深い関わりが起きてくる気がします。

 

2 七夕集会(7月7日(火))

例年なら、地域の方に笹をいただいてきて、七夕飾りをつくるのですが、大雨でかなり危険だったので、みんなで工夫して、昇降口に飾りを作りました。

集会ではみんなで七夕の歌を大きな声で歌ったり、「かさなりおに」(ハンカチ落としを鬼ごっこ形式で)と「あっちいけほい」(体育館にあるものを陣地に入れて得点を競う)の2つのゲームをしたりしました。2つのゲームとも、とにかくみんなが楽しめて、大人もかなりの体力を使うゲームでしたが、本気になって思い切りみんなでやって、笑顔になっている姿が印象的でした。「みんなが本気になってやっていたから、すごく楽しい集会になった」(4年生)の言葉通りの集会でした。5・6年生企画推進ありがとう。

<笹がなくてもみんなで工夫した七夕飾り>

<みんなで七夕の歌>

<みんなで本気になってゲーム>

<5・6年生が一生懸命運営してくれました>

<みんなで感想を交わし合いました>

 

3 B&Gでのプール泳ぎ初め(7月7日(火))

大雨で大変な中で、町で密を避けるために、極小規模の本校にマイクロを出して下さったり、プールの準備をしてくださったりして、本日の泳ぎ初めを迎えることができました。

「見えない所で、支えて下さる方がいることをいつも頭に置いて、安全で楽しく水泳をしてほしい。このことは学校の授業でもどんな仕事でも同じです」という校長の話を聞いたり、みんなでプールに安全を誓いながら「お願いします」の挨拶をしたりしてから、泳ぎ初めをしました。

<一人ひとりの目標>

<みんなで安全を確認しながら>

<ひやー 冷たーい>

今日はまだまだ水温も冷たかったのですが、さっそく自分の目標に向かって練習を始めました。

<プールサイドでフォーム確認>

<手でかく数へったよ>

「平泳ぎをきれいにしたい」と目標を持った4年生は、ゆっくり伸びを意識し、ストローク数を減らせるように数えながら早速泳ぎ込みをしました。「25mをクロールで泳げるようになりたい」と考えた2年生は、先生と基本をくり返し練習しました。最後にはお楽しみの時間を設け、思い切り楽しみました。

<やっぱり水泳って楽しいな>

いよいよみんなで安全に最大限配慮しつつ、地域の方の支えを大事に、自分の目標に向かってがんばる夏が来ました。

 

<地域の人やものから学ぶ>ー地域の花壇の花植、自然教室ー

―寺村の花植(6月17日(水))―

本校からしばらく歩いた所に、老人クラブと本校が合同でつくっている花壇があります。その花壇に全校で花植に行きました。

思い思いの速度で、子どもたちが歩いて行くと、もうたくさんの地域の方が待っていてくださいました。花の苗は、その中のリーダーの方が種から育ててくださり、本年度は、コロナのこともあって、職員を中心に水やりを行って大きくしたものです。児童会の副会長が、「一緒にきれい花を咲かせたいです。お世話になります」と挨拶し、子どもたちは、勝手知ったるところもあり、リーダーの方のお話しの後、どんどん畝を作り、花を植えていきました。

<迎えてくださった地域の方々>

<児童会副会長があいさつ>

<転校してきたから、初めて畑作業したよ>

<どんどん進めていきました>

<地域の方にお茶やお菓子を配りました>

<地域の方に感想を語りました>

<作業完了 地域の皆さんと>

子どもたちは、率先して地域の方に分からないことを聞いたり、お茶を配って話をしたりしていました。最後に「一緒にきれいに植えることができてよかった」(4年生)「私は4年目になるけど、毎年花壇ができて、花が咲くのが楽しみ」(5年生)と話していました。職員が今まで30年以上和合小の子どもたちと地域の皆さんと続けてきた花壇であること、少ないときには地域の方がたった一人でこの花壇をやり続けてきたことなどを話し、子どもたちが大変にびっくりしていました。1つ1つの地域にあるものやことの意味や意義を、子どもたちが感じるようにしていきたいと感じる瞬間でした。きれいな花が咲きますように・・・。

 

―自然教室(6月19日(金))―

例年行っているキャンプ場での宿泊自然教室が、コロナウィルス感染防止のため、1日の自然教室を計画しました。しかし、梅雨の雨にたたられ、学校で自然教室を行うこととしました。

午前中は「なみあい育遊会」の方に来ていただき、3つのネイチャーゲームを紹介していただき、やってみました。1つめは、自分の背中に動物の写真が貼られ、友だちにその写真を見てもらい、自分で「その動物の食べ物って何ですか」などと質問していって、動物名を当てるというものでした。

<育遊会の方々に教えていただきました>

<質問し合いながら、背中の自分の動物の名前を考えました>

楽しみにしていた会が雨で内容が変わり、ちょっと落ち込んでいた子どもたちの表情が、だんだん変わっていくのが、手に取るように分かってきました。

<笑顔が弾けてきました>

2つめは、目隠ししたこうもり(BAT)と蛾(MOTH)の役が出てきて、こうもりが超音波を出すように「BAT」と話し、それをはじくように「MOTH」と返る声を頼りに、捕まえていくというものでした。

<「BAT!」「MOTH!」>

3つめは、畑に植えた野菜(ボール)を首に鈴をつけた鹿が静かに取りに来る。そしてその畑の持ち主が鈴の音の方を指さして鹿を追い払う、鹿は気づかれないようにボールを取るというゲームでした。持ち主は目をふさぐので、音や雰囲気を感じないと指さしできないというものでした。音だけでなく、視覚以外の感覚を総動員して守りました。

<そおっとそおっと野菜を取る>

<感想を語る>

子どもたちは「始めは質問してもよく分からなくて、やっているうちに分かってきて楽しかった」(4年生)「自分は勘(感)に頼ってやっていて、すごく難しかったけど新しいことができてよかった」(5年生)と話していました。本校は、子どもたちが考えたゲームやお遊びを中心に自然教室の内容を考えていましたが、遊びと自然を楽しく、そしてそっと結びつけてくれる専門の方の活動にふれることの楽しさやよさを感じていました。

そして、午後は自分たちの考えた学校中を使った「宝探し」と「けいどろ」をやりました。丁寧に作られた宝や景品や仕掛け。自分たちで楽しくなるように工夫されていました。

<宝を見つけたよ>

<自分たちで進めたよ>

<自分たちで考えることができた>

「雨は降って自然教室は学校でってなったけど、自分たちで進められてよかった」(6年生)のように、中止になったことや学校で行うことになってしまったこと、授業もしたことなどをどうこういうような矢印を外向きにするのでなく、自分たちで楽しくしていくんだという自分たちに矢印を向けて、行事をつくっていけたことが、何より大切なことだったでのはないかと感じることができました。