<終わりが見えないようなことをあきらめないでいられるようになりたい>―お仕事体験会(11月25日(水))―

本年度も、子どもたちが楽しみにしていたお仕事体験会を行いました。子どもたちがただ「楽しい」ということだけでなく、「大人ってすごいな」「仕事っておもしろいかもしれない」「自分はあんな大人になりたいな」などと、働いている人と実際に体験したり話してみたりすることから感じてほしいと願っていました。

また、子どもたちは、自分で事前に質問等を考えていて、「火の中で大変なのに、どうやって人を助けるんだろう」(3年男子・消防署の方へ)「林業をしていて、楽しいこと苦しいことは何だろう」(4年男子・森林組合の方へ)「落語一席を覚えてみんなの前でやるまで、いったいどのくらいの練習をするのだろう」(4年男子・落語を行う方へ)のように、見えない所での営みや心情を聞く人が多かったです。

体験が始まると、それは夢中になってその仕事に取り組んでいました。

<地域のお年寄りの方と、昔の仕事『蚕の糸取り』「どうやって糸になっていくの?」>

<『消火準備』消火栓につないでみたよ>

<「えい!」>

<「敬礼」>

<『土木重機作業』実際に砂を掘ってみた>

<先生方も夢中になって体験>

<『高齢者施設での体験』お話しするの楽しかった>

<『森林組合の方に学ぶ』年輪を夢中になって数える、仕組みを学ぶ>

<『演劇や落語で人の心を豊かに』なりきって演技、落語で大笑い。練習の様子を聞く>

子どもたちは、「(生糸が)きらきらきれいで、楽しかった」(1年生女子)、「劇はとても恥ずかしくて、すごく体が疲れて、ストレッチをすごくやっているみたいだった」(2年生女子)、「本当に火を消しているようで、楽しかったし、すごいなと思いました」(3年生男子)、「(生糸は)とても時間がかかる作業で、これを手でやっていたというのが、すごくびっくりした」「私は人の役に立つようなことをしたり、はっきりと人に丁寧に伝えられたりするような人になりたいと思った」(4年生女子)、「(土木の仕事で)和合小の石垣を肩に担いでつくっていたり、1年かけて近くの橋を作ったりしていると聞いた。終わりが見えないようなことをあきらめないでいられるようになりたいと思った」(4年生男子)、「仕事は楽しいことも、大変なことも、いつもあるんだなって思った」(4年生男子)「伝わるように大きな声で話すのは大変だったけど、おばあちゃんたちの昔の話が面白かった」(5年生女子)などと語っていました。楽しさ・苦労・すごさが混じり合うように感じたり、自分の目指す姿や人のために働くよさ、見えない所の支えなどを感じたりしていました。大人へのあこがれや、自分の目指すものへつながっていったらいいなと思います。12月にもう一度機会があるので、さらに深く考えられるとよいなと感じています。

 

<一人ひとりがごまかしの効かないステージで、心から歌や演奏を伝える> ―音楽発表会・収穫発表(11月19日(木))―

子どもたちと先生方で、自ずから練習し、声を響かせ、楽器を奏で、他の人の演奏を聴き、音楽会をつくってきました。会場の一つ一つも子どもたち・先生方みんなでつくり、この日を迎えました。

<和合の紅葉を思わせる高音響く「もみじ」>

<リコーダーのみで奏でる「もののけ姫」>

<難しいリズムを、2年生が1年生のペースに合わせて調整しながら

ー「おどるポンポコリン」―>

<声を精一杯出して楽しく―「小さな世界」―>

<高学年らしい響きー「野に咲く花のように」―>

<全員思わず手拍子―「ルパン3世のテーマ」―>

<息の合った全校合奏―「さんぽ」―>

<前に進んでいこうという気持ちを二部のハーモニーに乗せてー「ゆうき」―>

<太鼓も披露しました>

<会場作りも全員で>

一人ひとりがごまかしの効かないステージで、心から歌や演奏を伝えることができたのではないかと思います。

子どもたちは、「失敗はあっても、成功したことが多くてよかった」(4年生女子)、「自分の力で発表できたのがよかった」(4年生男子)、「みんなの声がすごく通っていてよかった」(3年生男子)、「(みんなと)一緒にやったら、うまくなった」(1年生女子)と、毎日積み上げたこと、仲間と一生懸命取り組んだことに充実感を感じていました。

これは、和合小だからこそできることであると同時に、これから大きくなっていろいろな場所に行っても、きっと大切になることではないかとつくづく感じる一日でした。

<疲れたけど楽しかった> ―マラソン大会(11月13日(金))―

本年度は、町の駅伝大会や和合大運動会の種目「マラソン」もなく、子どもたちの走る機会も少ない年度でした。しかし、子どもたちは、朝の時間の10分間で何周走ることができるかの目標を立てて、少しずつマラソン大会に向けて練習してきました。

秋晴れの中、自分の目標に向けて子どもたちはスタートしました。保護者の方も応援のメッセージを道路端に書いたり、応援の声をかけたりしてくださいました。その数が今年は特に多かったと思います。本当にありがたいことです。その声援の中、子どもたちは必死で走りました。

<2年生が頑張っている1年生を迎えに>

<笑顔でゴール>

振り返りでは、「試走よりかなり速くなってよかった。」(4年生女子)「11分台が出て良かった。」(4年生男子)「最後まで歩かずに走り切れて良かった。」(2年生女子)「つかれたけど楽しかった。」(1年生女子)と自分の目標を達成したよろこびを語っていました。自然に2年生が1年生を迎えに行く姿に心が温かくなりました。また、「次は10分台をねらいたい。」(4年生男子)など次の目標も語られました。苦しさを乗り越え、目標を達成した子どもたちの笑顔はいいなと思いました。

 

 

今年獲れたお米を、袋わけして、お世話になった方々へお礼の意味を込め、心を込めて渡します。

<実りの秋> ―脱穀、ハロウィン集会(10月30日(金))―

たくさん獲れた稲の脱穀の時期になりました。子どもたちは、田んぼの先生にご指導いただきながら、自分たちで唐箕や足踏み脱穀機を使って全員で取り組みました。

<今年もいっぱい収穫できました>

<田んぼの先生にお話しいただいて>

<自分たちでどんどんと>

<生まれて初めてやってみる人も、自分から>

<まだ学校の木製脱穀機も現役です>

<こんなに獲れました>

<最後まで>

子どもたちは、「最後まで脱穀するのが大変だった」(5年女子)など農家が仕事として最後までやり切る難しさも体験できました。何でも「よかった」だけでなく、難しさを感じることも、体験の中で大事にしていくことではないかと感じました。

脱穀が終わった後、今度はお楽しみのハロウィン集会でした。子どもたちは、思い思いの仮装をずいぶん前からつくっていて、本当に楽しみにしている様子でした。

<ハッピーハロウィン>

<スタンプラリーをしながら>

5、6年生が中心になって、スタンプラリーで回るゲーム形式の集会を考えてくれました。最終のゴールは校長室。「トリック・ア・トリート」と大きな声で言ってプレゼントをもらってゴールになりました。

<こんなおばけもプレゼントをもらいに来ました>

<振り返りー話も聞こうね>

振り返りでは、楽しかったことに加えて、「ゲームが考えたようにいかないこともあった。もう少し話も聞こうね」(5年生女子)と課題をしっかり伝える場面がありました。みんなでよかったこと、そして次への課題を共有できる大事な振り返りになりました。

 

<私たちが決めたから> ―1・2・3年乗り物遠足(10月29日(木))―

暖かさも感じる秋晴れと深い紅葉の山々を見ながら、1・2・3年生が乗り物遠足に飯田まで行ってきました。子どもたちは、「私たちが考えた遠足だから」(2年生女子)と、自分たちが決めたことを大切に、遠足の時間をつくってきました。職員が「連れて行ってもらう」遠足にできたらいいなと思っていました。

<初めての飯田線、切符を自分で買ったよ>

<山の紅葉がきれい。自分で写真撮ったよ>

<押していいですか?>

電車を降り、元善光寺に向かいます。途中大きな学校の子どもたちが先に元善光寺に入るので、先にお土産のまんじゅうの購入です。自分の分そしてお家の人の分も買いました。

<蒸したてってこんなにおいしいんだ>

元善光寺でお参りし、お戒壇巡りです。暗い中で、全員が幸せになる鍵にさわることができました。外の公園で遊具で遊ぶ時間もできました。他校や保育園の子どもたちもいましたが、遊具を譲るときに、他の子どもたちがすぐに遊べるよう乗りやすい位置にして遊具を止めたり、「どうぞ」と自ら声をかけて渡したりする姿が見られました。大人は見ているだけでしたが、他の人に声を自らかけ、相手にも配慮する力が自然に身についていることに感心しました。

<元善光寺で集合写真>

<みんなでこんなこともやったよ>

竹田扇之助人形館では、操り人形の実演を見たり、実際に操り人形を動かしたりする体験もさせていただきました。少人数だからということで、ご配意いただきました。めったにない体験でした。

<操り人形を間近で見ることができたよ>

<実際にやらせてもらえたよ。歩かせることもできたよ>

お昼を食べて、エスバードに移動して水引体験です。基本の「淡路結び」を習ってうまくいくともう後は夢中になりました。自分の気に入った色を選択した水引に挑戦したり、帰りの電車の中でも作り続けたりしていました。

この行程も、目的地も子どもたちが決めてやってきました。「ここからどうするの」という質問は始めだけわずかに見られましたが、その後は、「私たちの遠足だよ」(2年生女子)「遠足は家につくまでちゃんとやらなきゃ」(3年生男子)と自らしおりを見ながら行程を確認していました。何よりもお互いに「こうしよう」と声をかけ合って行動していたのが印象的でした。こんな笑顔がたくさんあった遠足でした。

 

<協力すること> ―運動発表会(10月11日(日)―その2

(その1から続きます)

そして、子どもたちが自分たちでアイデアを出し合い、練習を重ねてきた一輪車演技も行いました。自分たちで小道具をつくったり、「鬼滅の刃」のテーマ曲に乗ってかなり難しい技にも自分たちで挑戦したりしました。

<プロペラ>

<電車>

<1人は前、1人は後ろに進む>

<全員一列>

<等間隔に進み、一斉に直角に曲がる>

<サークル>

<一番苦労した脱皮(進行しながら間をくぐって回転する)も成功>

1人1人の本当に真剣で充実した顔、そしてできた後のよろこび・・・素敵な表情です。

<仲間をハイタッチで迎える>

<リレー 子どもも保護者の方も地域の方もそれこそ「全力で」>

<白熱した勝負>

<そして、この笑顔>

<最後にこんなに大きな全校ダンスの円が描けるなんて・・・>

<最後の感想発表 「コロナとかいろいろあったけどやってよかった」>

<目標が達成できた>

子どもたち全員が目標をもって協力し、全員が主役・脇役で自分たちが・・・と頑張ってきた姿を見ると、今年はコロナのことを始め、うまくいかないこと、できないことがいくつかありましたが、みんなは、「うまくいかない、できない。だからこそ、今できることを、みんなで協力して、頑張ろう」としていたのではないかと思うのです。「うまくいかない」「できない」ことは、困ることではなく、次へのまた新たな力をつけていくチャンスになるように思いました。

最後の全校ダンスの輪の大きいこと。保護者の方だけでなく、大運動会のような参加種目のない地域の方々も大勢来ていただけたことも、本当に感激でした。大運動会は中止でしたが、和合小学校の「大運動発表会」をみんなでつくりあげられた・・・。そんな気持ちでいっぱいです。

 

 

<協力すること> ―運動発表会(10月11日(日)その1ー

心配していた台風や雨の影響もほとんどなく、秋の抜けるような晴天のもとで、運動発表会を行うことができました。本年度は新型コロナウィルス感染防止の観点から、地域で行う和合大運動会が中止となり、昨年度と同様に、本年度も本校独自の運動発表会となりました。本校の子どもたち8名と職員で運動会をつくっていく・・・そんな感じとなり、1人1人の役割が大きくなりました。

<こんなに光り輝く秋空のもとで・・・>

子どもたちは、「みんなできょうりょく ゴールめざして ぜんりょくで」という目標を立てました。この「きょうりょく」(協力)には、一つ一つの種目の主役としての協力であるとともに、脇役であるすべての種目の準備や片付けも自分たちで行うという意味での協力も付け加わりました。

<笑顔で、堂々と入場行進>
<児童会副会長が挨拶>

<運動会の歌、応援合戦 精一杯の大声で・・・>

<全ての力を出し切って、「ゴールめざして ぜんりょくで」>

<保護者の皆さんも、地域の方も、ALTの先生も一緒になって、全力で>

<すべての準備を自分たちで「きょうりょく」して>

<小さい子たちも私たちも全力で>

<やったぞ。勝った>

<秋の空に響く和合太鼓の響き>

<保護者や地域の皆さんの太鼓も>

 

 

<自分たちの学習や活動へ>ー稲刈り・4年社会見学ー

―稲刈り(9月29日(火)―

今年も稲刈りの時期がやってきました。自分たちで植えたり草取りをしたりした田んぼは黄金色に染まっていました。

<田んぼの先生が今年の成果を話してくださいました>

子どもたちは、多くがそれぞれのうちでも稲刈りの仕事をしているので、刈る手つきやはざかけの要領は得ていて、限られた時間の中で、どんどん仕事が進んでいきました。

<時には先生に教えていただきながら>

<支度も農家そのもの>

<はざかけも要領よく>

<時にはこんなことも・・楽しいな>

<落ち穂も丁寧に拾って>

<こんなにとれたよ>

<ザクッと切るのが気持ちよかった>

子どもたちは、「去年よりはうまくできて、1回で稲が切れてよかったです。」(4年生女子)「鎌でザクっと切るのが気持ちよかったです。早くお米が食べたいです」(4年生男子)うまくなったり気持ちよかった実感を話していました。毎年のことではありますが、続けることで、子どもたちの稲を刈る体の仕草が少しずつ「農家の仕事」のように変わってくることが分かります。いつも、支えてくださる地域の方々の関わりやおうちでの仕事が、子どもたちの周りに自然にあるからだろうなと思います。

<収穫完了。みんなで記念撮影>

 

―4年生社会見学(10月2日(金)―

今年は4年生が、例年のような県庁を含めた長野見学がなかなか出来ない状況でした。その中で、「長野県ってこんな県だよ」と自分の言葉で語れるようにしようと、学習を重ねてきました。また、富草小学校の4年生の友だちと一緒に見学し、係活動や班行動をして「自分たちの旅行をつくろう」ということを目指して、2校一緒に松本・安曇野・諏訪方面の社会見学を行いました。事前に2回ほど交流し、それぞれの役割や目標を決めたり、一緒に遊んで交流し、お互いを理解し合う機会を設けたりしました。

そして迎えた当日、子どもたちは、張り切って見学に行きました。見学場所では、どんどんメモをしたり、質問したりする姿、バスでのレクレーションや斑の安全確認など、どんどん自分たちで行う、まさに「(目標)」に向かった、自治的な旅行でした。本当にその姿にたくましさを感じました。

<松本城の急な階段を上って、昔の人みたいにのぞいてみたよ>

<富草小、和合小それぞれ、そして一緒に記念写真>

<松平直政さんにたくさん質問したよ>

<だからメモも自分たちでいっぱい書いたよ>

<こんなにたくさんわさび育てるの?>

<県の林業総合センターで鉛筆立てづくり>

<しかの角ってこんなに重いんだな>

<諏訪湖で船に乗ってみたり、間欠泉も見たよ。温泉ってあったかいな>

<諏訪湖の水が、阿南町近くの天竜川の水になるんだ。水門に葉っぱ流してみよう>

<秋の夕日に照らされて>

子どもたちは、「始めは長野県ってどんな県って書けなかった。1行『大きい県』って書いたけど、これやばいなって思った。今は、わさびやりんごの生産量が多く、長野県で一番大きい諏訪湖があったり、松本城とか大きいものがある県だと思う」(4年男子)、「ぼくは、山があるだけじゃなくて、山脈の湧き水を使ってたくさんのわさびを栽培したり、果物を夜の空気や気温を利用していっぱい育てる、水や空気や山を利用している県だと思った」」(4年男子)「わたしは、りんごやかき等をつくるのに気候が合う県、そして山があるから(盆地になって)とても寒く、昔ながらのものを大切にしている県だと思う」(4年女子)のように、学んできたことを体で感じて、実感し、長野県についての見方を自分で深めていくことができました。また、富草の友だちと班行動して、「目標達成できてうれしかった」(4年男子)と充実感を感じることができました。

 

<快く責任者を引き受けてくれてありがとう>―道徳の研究授業(9月25日(金)―

本年度、本校独自で行っている「全校道徳」について、全校で学ぶ子どもたちが「深く考えるっていいな」「道徳って楽しいな」と思える道徳の授業になるように、職員でお互いに学び合いながら、研究を進めています。

この日は、飯田市内から講師の先生をお呼びして、授業を見ていただいたり、職員にご指導いただいたりしながら学んでいきました。授業では、「げきのはっぴょう」という読み物資料を使いながら、「認め合う」ことについて、みんなで考えていきました。

<みんなで付箋に自分の考えを書いて貼り、語り合う>

<授業する先生以外の先生も一緒に考える。「うーん私はね・・・」>

「げきのはっぴょう」の資料は、練習でなかなか大きな声が出せず、友だちから「だめだ」とどなられて遊んでもらえなくなった主人公のお話です。その後、主人子は、げきに使う野菜の小道具をなかなかうまく作れずに困っているその友だちに、自分で描いた野菜の絵を差し出していきます。その絵を友だちは嬉しそうに切り抜いていきます。さらに、周りにいた仲間にその絵を認められ、小道具を作る責任者をお願いされたり、友だちからより劇を頑張ろうと励ましの言葉をもらったり、その後一緒に遊びに行くというストーリーです。この主人公に絵をもらい、切り抜いているときや、周りの仲間が主人公の絵を認め絵の責任者をお願いしているときのその友だちの気持ちに迫っていきました。

子どもたちは、友だちの気持ちを、始めは「絵がうまいな」「すごいな」と主人公を認めるように考えていましたが、お互いの意見をやりとりしながら、「あのとき怒鳴ったから声が小さくなったのかな。怒鳴らない方が大きい声になったのかな」(5年生)「快く責任者を引き受けてくれてありがとう」(6年生)「ぼくは絵が下手だから、今度は絵を教えてもらおうかな」(5年生)のように、友だちに気持ちに自分を重ねたり、自分自身を見つめたりしていきました。認め合うことに必要なのは、相手の思いに迫って大切にすることと、自分自身を謙虚に見つめていくことなのかなと、子どもたちを通して学ぶことができました。

講師の方から、この全校道徳の実践は、子どもたちが道徳を好きになるために、道徳の授業を柔軟に、そして追求できるような授業づくりをしていたのではないかと評価いただきました。これからも、さらに、子どもたちが「道徳って深いな」「おもしろいな」と思える授業を積み重ねていきたいと感じています。

<出荷するから、さがしてみていっぱい獲れたのがよかった>―鈴ヶ沢なすの収穫(9月16日(水)―

毎年、和合むらづくり協議会やおひとよしクラブの方々に招いていただき、和合地区の伝統野菜である「鈴ヶ沢なす」「鈴ヶ沢南蛮」「鈴ヶ沢うり」の収穫をさせていただいています。子どもたちは毎年なすの収穫をしています。

今年は特に、栽培面積をかなり減らしたようです。連作障がいにならないためや、地元やIターンで来た若い方が、農家として次世代を継げるように適正な面積にしたためでした。幸いIターンで来た若い方が農家として自立したいとのことで、その方を中心に栽培がずっと続いていきます。また、鈴ヶ沢なすなどの販売等について、子どもたちの保護者の方も関わって、みんなで協議する場もあります。子どもたちにはもちろんそのような場は見えないのですが、なすを和合で作り続ける意味を感じてくれたらと、鈴ヶ沢なすに関わる方々の見えない営みを、事前に校長が講話で紹介しました。

<ほぼ同じ場所から撮った去年と今年の畑の様子です>

<おひとよしクラブの方のお話を聞く>

今年は、おひとよしクラブの方から「明日の阿南町の給食に、鈴ヶ沢なすを使った給食を出します。そのためにこの規格にあっていて、よさそうななすをみんなで11㎏になるように獲ってください」というお話をいただきました。子どもたちは、規格をしっかり覚えて、できるだけいいなすを探して収穫していきました。

<こんな感じのなすを>

<規格などを教わり>

<みんなで探して収穫>

<収穫できたぞ>

<規格に合うかな>

収穫後、子どもたちは、「なすが少なくて残念。でも一生懸命探してとれてよかった」(2年生女子)「今年は、給食用に出荷するから特にいいなすがあるかを探してやってみた。いいなすが獲れたと思う」(4年生女子)、「今年は畑が小さくなっているのは聞いていた。少なくても、普通のなすより、鈴ヶ沢なすはおいしいと思うし、それが給食用にいっぱい獲れたのがよかった」(4年生男子)などと語っていました。収穫する側、食べる側それぞれの視点で考えながらできた収穫でした。阿南町の皆さんがおいしいと思ってくれますように。そして、おひとよしクラブの方が「和合の宝」とおっしゃっていたように、人々の営みを感じながら、少しでも和合のよさを感じてくれたらいいなと思います。