<疲れたけど楽しかった> ―マラソン大会(11月13日(金))―

本年度は、町の駅伝大会や和合大運動会の種目「マラソン」もなく、子どもたちの走る機会も少ない年度でした。しかし、子どもたちは、朝の時間の10分間で何周走ることができるかの目標を立てて、少しずつマラソン大会に向けて練習してきました。

秋晴れの中、自分の目標に向けて子どもたちはスタートしました。保護者の方も応援のメッセージを道路端に書いたり、応援の声をかけたりしてくださいました。その数が今年は特に多かったと思います。本当にありがたいことです。その声援の中、子どもたちは必死で走りました。

<2年生が頑張っている1年生を迎えに>

<笑顔でゴール>

振り返りでは、「試走よりかなり速くなってよかった。」(4年生女子)「11分台が出て良かった。」(4年生男子)「最後まで歩かずに走り切れて良かった。」(2年生女子)「つかれたけど楽しかった。」(1年生女子)と自分の目標を達成したよろこびを語っていました。自然に2年生が1年生を迎えに行く姿に心が温かくなりました。また、「次は10分台をねらいたい。」(4年生男子)など次の目標も語られました。苦しさを乗り越え、目標を達成した子どもたちの笑顔はいいなと思いました。

 

 

今年獲れたお米を、袋わけして、お世話になった方々へお礼の意味を込め、心を込めて渡します。

<実りの秋> ―脱穀、ハロウィン集会(10月30日(金))―

たくさん獲れた稲の脱穀の時期になりました。子どもたちは、田んぼの先生にご指導いただきながら、自分たちで唐箕や足踏み脱穀機を使って全員で取り組みました。

<今年もいっぱい収穫できました>

<田んぼの先生にお話しいただいて>

<自分たちでどんどんと>

<生まれて初めてやってみる人も、自分から>

<まだ学校の木製脱穀機も現役です>

<こんなに獲れました>

<最後まで>

子どもたちは、「最後まで脱穀するのが大変だった」(5年女子)など農家が仕事として最後までやり切る難しさも体験できました。何でも「よかった」だけでなく、難しさを感じることも、体験の中で大事にしていくことではないかと感じました。

脱穀が終わった後、今度はお楽しみのハロウィン集会でした。子どもたちは、思い思いの仮装をずいぶん前からつくっていて、本当に楽しみにしている様子でした。

<ハッピーハロウィン>

<スタンプラリーをしながら>

5、6年生が中心になって、スタンプラリーで回るゲーム形式の集会を考えてくれました。最終のゴールは校長室。「トリック・ア・トリート」と大きな声で言ってプレゼントをもらってゴールになりました。

<こんなおばけもプレゼントをもらいに来ました>

<振り返りー話も聞こうね>

振り返りでは、楽しかったことに加えて、「ゲームが考えたようにいかないこともあった。もう少し話も聞こうね」(5年生女子)と課題をしっかり伝える場面がありました。みんなでよかったこと、そして次への課題を共有できる大事な振り返りになりました。

 

<私たちが決めたから> ―1・2・3年乗り物遠足(10月29日(木))―

暖かさも感じる秋晴れと深い紅葉の山々を見ながら、1・2・3年生が乗り物遠足に飯田まで行ってきました。子どもたちは、「私たちが考えた遠足だから」(2年生女子)と、自分たちが決めたことを大切に、遠足の時間をつくってきました。職員が「連れて行ってもらう」遠足にできたらいいなと思っていました。

<初めての飯田線、切符を自分で買ったよ>

<山の紅葉がきれい。自分で写真撮ったよ>

<押していいですか?>

電車を降り、元善光寺に向かいます。途中大きな学校の子どもたちが先に元善光寺に入るので、先にお土産のまんじゅうの購入です。自分の分そしてお家の人の分も買いました。

<蒸したてってこんなにおいしいんだ>

元善光寺でお参りし、お戒壇巡りです。暗い中で、全員が幸せになる鍵にさわることができました。外の公園で遊具で遊ぶ時間もできました。他校や保育園の子どもたちもいましたが、遊具を譲るときに、他の子どもたちがすぐに遊べるよう乗りやすい位置にして遊具を止めたり、「どうぞ」と自ら声をかけて渡したりする姿が見られました。大人は見ているだけでしたが、他の人に声を自らかけ、相手にも配慮する力が自然に身についていることに感心しました。

<元善光寺で集合写真>

<みんなでこんなこともやったよ>

竹田扇之助人形館では、操り人形の実演を見たり、実際に操り人形を動かしたりする体験もさせていただきました。少人数だからということで、ご配意いただきました。めったにない体験でした。

<操り人形を間近で見ることができたよ>

<実際にやらせてもらえたよ。歩かせることもできたよ>

お昼を食べて、エスバードに移動して水引体験です。基本の「淡路結び」を習ってうまくいくともう後は夢中になりました。自分の気に入った色を選択した水引に挑戦したり、帰りの電車の中でも作り続けたりしていました。

この行程も、目的地も子どもたちが決めてやってきました。「ここからどうするの」という質問は始めだけわずかに見られましたが、その後は、「私たちの遠足だよ」(2年生女子)「遠足は家につくまでちゃんとやらなきゃ」(3年生男子)と自らしおりを見ながら行程を確認していました。何よりもお互いに「こうしよう」と声をかけ合って行動していたのが印象的でした。こんな笑顔がたくさんあった遠足でした。

 

<協力すること> ―運動発表会(10月11日(日)―その2

(その1から続きます)

そして、子どもたちが自分たちでアイデアを出し合い、練習を重ねてきた一輪車演技も行いました。自分たちで小道具をつくったり、「鬼滅の刃」のテーマ曲に乗ってかなり難しい技にも自分たちで挑戦したりしました。

<プロペラ>

<電車>

<1人は前、1人は後ろに進む>

<全員一列>

<等間隔に進み、一斉に直角に曲がる>

<サークル>

<一番苦労した脱皮(進行しながら間をくぐって回転する)も成功>

1人1人の本当に真剣で充実した顔、そしてできた後のよろこび・・・素敵な表情です。

<仲間をハイタッチで迎える>

<リレー 子どもも保護者の方も地域の方もそれこそ「全力で」>

<白熱した勝負>

<そして、この笑顔>

<最後にこんなに大きな全校ダンスの円が描けるなんて・・・>

<最後の感想発表 「コロナとかいろいろあったけどやってよかった」>

<目標が達成できた>

子どもたち全員が目標をもって協力し、全員が主役・脇役で自分たちが・・・と頑張ってきた姿を見ると、今年はコロナのことを始め、うまくいかないこと、できないことがいくつかありましたが、みんなは、「うまくいかない、できない。だからこそ、今できることを、みんなで協力して、頑張ろう」としていたのではないかと思うのです。「うまくいかない」「できない」ことは、困ることではなく、次へのまた新たな力をつけていくチャンスになるように思いました。

最後の全校ダンスの輪の大きいこと。保護者の方だけでなく、大運動会のような参加種目のない地域の方々も大勢来ていただけたことも、本当に感激でした。大運動会は中止でしたが、和合小学校の「大運動発表会」をみんなでつくりあげられた・・・。そんな気持ちでいっぱいです。

 

 

<協力すること> ―運動発表会(10月11日(日)その1ー

心配していた台風や雨の影響もほとんどなく、秋の抜けるような晴天のもとで、運動発表会を行うことができました。本年度は新型コロナウィルス感染防止の観点から、地域で行う和合大運動会が中止となり、昨年度と同様に、本年度も本校独自の運動発表会となりました。本校の子どもたち8名と職員で運動会をつくっていく・・・そんな感じとなり、1人1人の役割が大きくなりました。

<こんなに光り輝く秋空のもとで・・・>

子どもたちは、「みんなできょうりょく ゴールめざして ぜんりょくで」という目標を立てました。この「きょうりょく」(協力)には、一つ一つの種目の主役としての協力であるとともに、脇役であるすべての種目の準備や片付けも自分たちで行うという意味での協力も付け加わりました。

<笑顔で、堂々と入場行進>
<児童会副会長が挨拶>

<運動会の歌、応援合戦 精一杯の大声で・・・>

<全ての力を出し切って、「ゴールめざして ぜんりょくで」>

<保護者の皆さんも、地域の方も、ALTの先生も一緒になって、全力で>

<すべての準備を自分たちで「きょうりょく」して>

<小さい子たちも私たちも全力で>

<やったぞ。勝った>

<秋の空に響く和合太鼓の響き>

<保護者や地域の皆さんの太鼓も>

 

 

<自分たちの学習や活動へ>ー稲刈り・4年社会見学ー

―稲刈り(9月29日(火)―

今年も稲刈りの時期がやってきました。自分たちで植えたり草取りをしたりした田んぼは黄金色に染まっていました。

<田んぼの先生が今年の成果を話してくださいました>

子どもたちは、多くがそれぞれのうちでも稲刈りの仕事をしているので、刈る手つきやはざかけの要領は得ていて、限られた時間の中で、どんどん仕事が進んでいきました。

<時には先生に教えていただきながら>

<支度も農家そのもの>

<はざかけも要領よく>

<時にはこんなことも・・楽しいな>

<落ち穂も丁寧に拾って>

<こんなにとれたよ>

<ザクッと切るのが気持ちよかった>

子どもたちは、「去年よりはうまくできて、1回で稲が切れてよかったです。」(4年生女子)「鎌でザクっと切るのが気持ちよかったです。早くお米が食べたいです」(4年生男子)うまくなったり気持ちよかった実感を話していました。毎年のことではありますが、続けることで、子どもたちの稲を刈る体の仕草が少しずつ「農家の仕事」のように変わってくることが分かります。いつも、支えてくださる地域の方々の関わりやおうちでの仕事が、子どもたちの周りに自然にあるからだろうなと思います。

<収穫完了。みんなで記念撮影>

 

―4年生社会見学(10月2日(金)―

今年は4年生が、例年のような県庁を含めた長野見学がなかなか出来ない状況でした。その中で、「長野県ってこんな県だよ」と自分の言葉で語れるようにしようと、学習を重ねてきました。また、富草小学校の4年生の友だちと一緒に見学し、係活動や班行動をして「自分たちの旅行をつくろう」ということを目指して、2校一緒に松本・安曇野・諏訪方面の社会見学を行いました。事前に2回ほど交流し、それぞれの役割や目標を決めたり、一緒に遊んで交流し、お互いを理解し合う機会を設けたりしました。

そして迎えた当日、子どもたちは、張り切って見学に行きました。見学場所では、どんどんメモをしたり、質問したりする姿、バスでのレクレーションや斑の安全確認など、どんどん自分たちで行う、まさに「(目標)」に向かった、自治的な旅行でした。本当にその姿にたくましさを感じました。

<松本城の急な階段を上って、昔の人みたいにのぞいてみたよ>

<富草小、和合小それぞれ、そして一緒に記念写真>

<松平直政さんにたくさん質問したよ>

<だからメモも自分たちでいっぱい書いたよ>

<こんなにたくさんわさび育てるの?>

<県の林業総合センターで鉛筆立てづくり>

<しかの角ってこんなに重いんだな>

<諏訪湖で船に乗ってみたり、間欠泉も見たよ。温泉ってあったかいな>

<諏訪湖の水が、阿南町近くの天竜川の水になるんだ。水門に葉っぱ流してみよう>

<秋の夕日に照らされて>

子どもたちは、「始めは長野県ってどんな県って書けなかった。1行『大きい県』って書いたけど、これやばいなって思った。今は、わさびやりんごの生産量が多く、長野県で一番大きい諏訪湖があったり、松本城とか大きいものがある県だと思う」(4年男子)、「ぼくは、山があるだけじゃなくて、山脈の湧き水を使ってたくさんのわさびを栽培したり、果物を夜の空気や気温を利用していっぱい育てる、水や空気や山を利用している県だと思った」」(4年男子)「わたしは、りんごやかき等をつくるのに気候が合う県、そして山があるから(盆地になって)とても寒く、昔ながらのものを大切にしている県だと思う」(4年女子)のように、学んできたことを体で感じて、実感し、長野県についての見方を自分で深めていくことができました。また、富草の友だちと班行動して、「目標達成できてうれしかった」(4年男子)と充実感を感じることができました。

 

<快く責任者を引き受けてくれてありがとう>―道徳の研究授業(9月25日(金)―

本年度、本校独自で行っている「全校道徳」について、全校で学ぶ子どもたちが「深く考えるっていいな」「道徳って楽しいな」と思える道徳の授業になるように、職員でお互いに学び合いながら、研究を進めています。

この日は、飯田市内から講師の先生をお呼びして、授業を見ていただいたり、職員にご指導いただいたりしながら学んでいきました。授業では、「げきのはっぴょう」という読み物資料を使いながら、「認め合う」ことについて、みんなで考えていきました。

<みんなで付箋に自分の考えを書いて貼り、語り合う>

<授業する先生以外の先生も一緒に考える。「うーん私はね・・・」>

「げきのはっぴょう」の資料は、練習でなかなか大きな声が出せず、友だちから「だめだ」とどなられて遊んでもらえなくなった主人公のお話です。その後、主人子は、げきに使う野菜の小道具をなかなかうまく作れずに困っているその友だちに、自分で描いた野菜の絵を差し出していきます。その絵を友だちは嬉しそうに切り抜いていきます。さらに、周りにいた仲間にその絵を認められ、小道具を作る責任者をお願いされたり、友だちからより劇を頑張ろうと励ましの言葉をもらったり、その後一緒に遊びに行くというストーリーです。この主人公に絵をもらい、切り抜いているときや、周りの仲間が主人公の絵を認め絵の責任者をお願いしているときのその友だちの気持ちに迫っていきました。

子どもたちは、友だちの気持ちを、始めは「絵がうまいな」「すごいな」と主人公を認めるように考えていましたが、お互いの意見をやりとりしながら、「あのとき怒鳴ったから声が小さくなったのかな。怒鳴らない方が大きい声になったのかな」(5年生)「快く責任者を引き受けてくれてありがとう」(6年生)「ぼくは絵が下手だから、今度は絵を教えてもらおうかな」(5年生)のように、友だちに気持ちに自分を重ねたり、自分自身を見つめたりしていきました。認め合うことに必要なのは、相手の思いに迫って大切にすることと、自分自身を謙虚に見つめていくことなのかなと、子どもたちを通して学ぶことができました。

講師の方から、この全校道徳の実践は、子どもたちが道徳を好きになるために、道徳の授業を柔軟に、そして追求できるような授業づくりをしていたのではないかと評価いただきました。これからも、さらに、子どもたちが「道徳って深いな」「おもしろいな」と思える授業を積み重ねていきたいと感じています。

<出荷するから、さがしてみていっぱい獲れたのがよかった>―鈴ヶ沢なすの収穫(9月16日(水)―

毎年、和合むらづくり協議会やおひとよしクラブの方々に招いていただき、和合地区の伝統野菜である「鈴ヶ沢なす」「鈴ヶ沢南蛮」「鈴ヶ沢うり」の収穫をさせていただいています。子どもたちは毎年なすの収穫をしています。

今年は特に、栽培面積をかなり減らしたようです。連作障がいにならないためや、地元やIターンで来た若い方が、農家として次世代を継げるように適正な面積にしたためでした。幸いIターンで来た若い方が農家として自立したいとのことで、その方を中心に栽培がずっと続いていきます。また、鈴ヶ沢なすなどの販売等について、子どもたちの保護者の方も関わって、みんなで協議する場もあります。子どもたちにはもちろんそのような場は見えないのですが、なすを和合で作り続ける意味を感じてくれたらと、鈴ヶ沢なすに関わる方々の見えない営みを、事前に校長が講話で紹介しました。

<ほぼ同じ場所から撮った去年と今年の畑の様子です>

<おひとよしクラブの方のお話を聞く>

今年は、おひとよしクラブの方から「明日の阿南町の給食に、鈴ヶ沢なすを使った給食を出します。そのためにこの規格にあっていて、よさそうななすをみんなで11㎏になるように獲ってください」というお話をいただきました。子どもたちは、規格をしっかり覚えて、できるだけいいなすを探して収穫していきました。

<こんな感じのなすを>

<規格などを教わり>

<みんなで探して収穫>

<収穫できたぞ>

<規格に合うかな>

収穫後、子どもたちは、「なすが少なくて残念。でも一生懸命探してとれてよかった」(2年生女子)「今年は、給食用に出荷するから特にいいなすがあるかを探してやってみた。いいなすが獲れたと思う」(4年生女子)、「今年は畑が小さくなっているのは聞いていた。少なくても、普通のなすより、鈴ヶ沢なすはおいしいと思うし、それが給食用にいっぱい獲れたのがよかった」(4年生男子)などと語っていました。収穫する側、食べる側それぞれの視点で考えながらできた収穫でした。阿南町の皆さんがおいしいと思ってくれますように。そして、おひとよしクラブの方が「和合の宝」とおっしゃっていたように、人々の営みを感じながら、少しでも和合のよさを感じてくれたらいいなと思います。

<「たくましい姿」とそれを支えるたくさんの方々>

―学校公開・PTA作業(9月5日(土)―

子どもたちの日頃の学びを見ていただくのが、「学校公開日」です。保護者の皆さんの来校は普段通りで、地域の方の参観も少しずつと思っているのですが、地域の方も気遣ってくださり、なかなか気軽に来校というわけにはいかないようです。本当に残念なことです。Withコロナの時勢ですが、いくつか何かの機会を重ねていきたいと思います。

それでも、子どもたちはこつこつと学びを積み重ね、多くの方が支えてくださいます。

この日は、毎年お話ししていただいている地域の方の「和合にあった悲しいお話」や「亡霊塔」の意味を考えるお話をいただきました。また、別の地域の方から、コマ回し・紙風船遊びなどの昔の遊びを教えていただきました。

<いつも通るところにある『亡霊塔』>

子どもたちは、「毎日通るところなのに、意味がこんなにあったなんて」(4年生)と話していました。何気なく通る和合にものにある意味を感じると、和合が違って見えてくるように思います。

<コマで綱渡りや手のりもできるよ>

<できなくてもそっと教えてくれたよ>

<他にもこんな遊びを・・・>

参観授業では、普段のそのままの姿で、子どもたちは自分の課題に向かっていました。「これよく分からない」と素直な声も聞こえます。わからなさを語れるって大事なことですね。

<5、6年生 図工>

<3、4年生 国語>

<2、3年生 総合>

参観が終わった後は、PTA作業でした。参観ができないのにも関わらず、本当にたくさんの地域の方(和合は全戸がPTA)が集まってくださいました。本当に心が温かくなりました。

<子どもたちも一緒に作業です>

こうして、全校児童が地域の方と一緒に作業をしながら、「たくましい姿」になっていき、それを支えるたくさんの方々を実感するのだなと思いました。

 

―クラブ活動(9月14日(月)―

本年度のクラブ活動の2回目は、ゴムボート体験でした。谷間から見える青空と和知野川の透き通るようなエメラルドグリーンにはいつも、心が解放される気持ちです。

和知野川で泳ぐことは慣れている子どもたちでしたが、始めの方はゴムボートが思う方向に進まず、悪戦苦闘していました。

<うまく進まないから、手を使う>

<わ、ぶつかる!>

しかし、少しずつ少しずつオールをかく手が水の動きになじんできて、少しずつですが思うような方向に動かせるようになっていきました。

最後の方は、3年生のように、思うようにいかないと、自分で飛び込んで川の流れに合わせて、ボートを動かす大胆でたくましい姿が見られるようになりました。自然は心を開き、身体をなじませる・・・。そんなよさを味あわせてくれるのではないかと思いました。

<「自分たちで考えていかなきゃだめなんだ」>ー防災訓練・交通安全教室・防犯教室ー

―防災訓練(9月1日(火)―

防災の日に合わせて、本校でも大きな地震に対する訓練を行いました。地震発生直後のシェイクアウトから、校庭への避難。そして、阿南消防署の方と特別教室を使っての煙の体験をしました。

子どもたち、先生方も真剣そのものでした。短時間に安全な避難ができました。さらに、図工室に煙を充満させて、姿勢を低くしながら壁伝いに出入りする体験もしました。

子どもたちは「煙で何も見えなかった。壁を伝っていっても難しかった」(4年生)などと語っていました。本物に近い体験に、子どもたちは自らをふり返っていました。

また、たまたま体育館の放送がうまく聞こえず、遊んでいて状況を知った子どもたちもいました。「放送が聞こえなくて、どうしたらいいのか分からなかった。自分で考えなきゃいけないんだって思った」(5年生)と考えてくれた子どももいました。私たちもこの子どもの声や実際の様子から、施設の状況を考え見直さなきゃいけないきっかけをもらいました。

 

―交通安全教室・防犯教室(9月2日(水))―

今年も自転車の点検から始まり、県の自転車大会で行うようなコースを、自分の運転技術が上がるように練習しました。実際にやってみると、「たくさんピンを倒しちゃって、難しかった」(2年生)などと語るように、とても難しそうでしたが、毎週のように一輪車をやっているせいか、バランスを取るのはうまくできていたようです。25秒で30メートルをゆっくりと乗るコースでは、ほとんどの子がクリアしていました。

<自分も点検、みんなで点検>

<乗る前の確認を>

しかしながら、スタートする前の確認はどうだったでしょうか。すいすい乗ることができる子どもたちですので、ヘルメット・乗車前等の確認という所がしっかりできてほしいと思います。そういう願いを込め、校長より、技術の上手だった子どもの事故の話から、「自分の命を守れるのは自分。その子のように涙を流す子どもがいなくなるようにしてほしい」という話がありました。

<どんどん上手になっていきました>

 

また、終了後には、防犯教室で売木駐在所の方にビデオをもとに、お話をいただきました。実際にこのような人に出会ったらどうするか、非常に具体的な映像だったり、実際にどんな距離なら、腕を捕まれないですむのかなどを試させたりしてくださったので、子どもたちも真剣に考えていました。

<腕を捕まれない距離は・・・>

駐在さんから「不審者と言っても普通の格好の人。あの人不審者じゃないかと思う人でなくても、不審者の場合がある。」とお話しをいただき、「自分が、いつもいる人でない人に注意したい」(5年生)と語っていました。やはり、『自分が考えていく』ことが大事なんですよね。