わんぱく相撲秋季大会

21日(土)丸山小学校体育館にて、飯伊わんぱく相撲秋季大会が行われました。この日のために朝練習を積み重ねてきた和合小わんぱく力士たち3名も、朝から気合い十分です。開会式が終わり、いよいよ取り組み。台風の接近と会場を翌日の選挙で使うため、どんどん進行が進みました。和合小の力士たちは、みんな細くて小柄な体型ですが、筋肉と柔軟性と瞬発力を持ち合わせています。どの取り組みでも対戦相手は一回りも二回りも体が大きい相手でしたが、そこは持ち前の気合いと粘りと力強さで立ち向かい、見応えのあるとてもいい勝負をしてきました。結果は3年生女子=関脇、4年生男子=1回戦で惜敗、6年生男子=関脇 でした。特に和合小6年生男子の準決勝は、それぞれ力を出し合い、長い相撲の末、2回も同体により取り直しになり、3回目で勝負がつくという名勝負になり、会場中が手に汗を握りながら勝負の行方を見守りました。(惜しいながら準決勝で敗れてしまいましたが…)
勝っても負けても自分の力を出し切った和合小3名の力士たちは相撲を十分に楽しみ、堪能できたわんぱく相撲大会でした。
   

脱穀

無農薬・手作業にこだわって収穫した学校田のお米もいよいよ脱穀です。もちろん手作業にこだわり、足踏み脱穀機を使います。学校の資料室から足踏み脱穀機を持ち出し準備。地域の方から現代の足踏み脱穀機(スチール製?)をお借りして新旧2台で作業開始。毎年経験している4.6年生は大人顔負けの手際の良さで、どんどん作業を進めます。今年初めて足踏み脱穀機を体験する2年生も、脱穀機の勢いに稲を持って行かれないようにしっかり握り脱穀しました。でも足で踏む勢いとタイミングはなかなか難しいものだと実感したようです。
  
足踏み脱穀機で脱穀した後は、唐箕(とうみ)を使って籾とゴミの選別を行いました。風の力を利用した唐箕で籾がいい音を立てながら籾受けの缶の中に溜まっていくと、とても嬉しくなりました。

最後は文明の利器であるハーベスターでも脱穀する様子を見せてもらいました。足踏み脱穀機と唐箕の仕事が機械の力でどんどん進む様子に「人間が考えてきた進歩」を感じることができました。

自分達で行った脱穀で、「それにしても、足踏み脱穀機や唐箕を考え出した昔の人たちってすごいなあ。こんな仕事を手だけでやっていたらとても大変だったろうな。」と感想を持ちました。

 

スポーツの秋

8日に和合大運動会が終わり、ちょっと一息…としたいところですが、子ども達の意識はもう21日(土)に行われる「飯伊わんぱく相撲秋季大会」と11月16日に予定されているマラソン大会に向いています。「先生、相撲の朝練習、いつからやるの?」と子ども達に催促されて、さっそく今朝から練習です。マラソン大会は、交流している大下条小学校のマラソン大会に一緒に参加させてもらいます。同学年の友だちと競うことができるので、負けず嫌いな本校の子ども達は、こちらの練習にも力が入ります。存分に“スポーツの秋”を堪能している子ども達です。
    

和合大運動会

絶好の運動会日和になりました。子ども達も大人達も楽しむ和合大運動会が開催されました。地区の出身者の方、地区に住んでいらっしゃる方のお友だちの外国の方も参加です。開会式では児童会長も『みんなで 協力して 楽しく 運動会を成功させよう』とスローガンを発表し、参加の皆さんに呼びかけました。そして運動会の合い言葉『集いは楽し、家も地域もみな和合』のとおりに、誰もが夢中になって楽しむことができた運動会、大成功です。

前日まで雨が降ってしまい、外で最後の練習ができなかった一輪車劇『スイミー』も一番最高の演技を発表することができました。本番に強い子ども達、でもその裏には今まで積み重ねてきた練習の時間と自信があってのことです。大きなマグロになりきって校庭中を走り回り、子ども達の劇を盛り上げてくれた若い養護の先生も大きな拍手をもらいました。
  
和合の山々に響きわたった和合太鼓『飛竜三段がえし』は子どもたちと共に、職員も全員参加で創り上げました。小さな学校ならではの良さが出ている、と地域の皆様から嬉しいお言葉をいただくことができました。この和太鼓も本校の伝統です。これからもしっかり守っていきたいと思います。
  
子ども達は応援団としても大活躍。三・三・七拍子とフレフレコールで3地区を応援し、運動会を盛り上げました。

学校として出場した種目の他にもかけっこやマラソンや対抗種目などに子ども達はフル出場。普段は競えない沢山の人数の中で競い合う楽しさを味わいました
 
閉会式では全員が気持ちを一つにして、また、来年和合大運動会が盛大に開催できるように願いを込めて、風船を空へ飛ばしました。小さな学校、小さな地区の和合ですが、空高く上っていく風船のように大きな希望を感じた運動会でした。
 

和合大運動会まであと4日

子ども達と地区の皆様が楽しみにしている運動会もあと4日後に迫ってきました。ちょっと心配なのはお天気ですが…そこは普段からの行いが良いのできっと晴れるでしょう 。(今年は大きな行事でまだ雨に降られたことはありません。(^o^)v )

学校の子ども達が出場する種目の練習も大詰めを迎え、仕上げの段階に入って来ました。今年の見所は一輪車の表現(劇)『スイミー』や和合太鼓『飛竜三段がえし』です。見ている方も出場する方も、みんなでおおいに楽しめる和合大運動会にしたいと思います。皆様、ぜひおいでください。
    

薬師寺東塔「縁の瓦」

2009年から2018年までの予定で東塔の解体修復の大事業が110年ぶりに行われています。
2011年には、東塔を覆う素屋根が完成
2012年9月からは、東塔の瓦がはずされる工事が始まりました。
その瓦をはずす工事の中で次のことがわかりました。

総瓦枚数 3,3600枚
内平瓦 17,000枚

この17,000枚の内、名前等が釘書きされたものが、実に4,815枚見つかりました。
その内の345枚(平成25年10月現在)が、なんと長野県下の小・中・高等学校名で釘書きされていたことがわかりました。(信濃教育会HP 薬師寺東塔の瓦「内容」より)

この345枚の瓦の中に当時の『和合小中學校』と書かれていた瓦も見つかりました。昔から和合地区は教育に熱意と尽力をささげてきたのだな、と感じる大きな出来事でした。『和合小中學校』と刻まれた縁の瓦は状態が良いため、再び薬師寺東塔の瓦として使われ東塔へのぼります。その役目を果たし、次ぎに地上へ降りてくるのはいつになるのでしょうか。その間ずっと寄付をした和合の方々の思いが繋がっていくのだと思うとロマンと敬意を感じます。

TV会議でつながった(^o^)

大下条小学校を中心に、町内の学校へ行って合同授業を受けたり和合小へも来てもらったりしながら、極小規模の本校の子ども達に同じ学年の子ども達と学ぶ交流学習の機会を度々とってきていますが、今日は初めて、大下条小学校と遠隔地をリアルタイムで結ぶ情報通信技術(ICT)を利用してつなぎ、TV会議を通して6年生が交流しました。いつもは直接行き会って交流する友だちが、行かなくてもTV画面を通して会話したり伝え合ったりできることに子ども達も職員もちょっと感激。もちろん直接行き会って顔を見ながらのリアルな交流が一番ですが、短時間や「ちょっとここ聞きたいな。」なんて時に気軽にできるバーチャルなTV会議での交流や合同授業も今日からは取り入れていけそうです。小さな学校に取っては大きな可能性が広がった機会となりました。
 

日吉分校清掃

和合小学校には昭和60年から休校になった日吉分校があります。日吉地区の皆さんや阿南町の皆さんの「地域に学校を残したい」という願いのもと、校舎は手を入れながら今も大切に残されています。和合小学校の子ども達は学校の歴史を知り大切な日吉分校を自分達の手で美しく保とうとする気持ちを育てるために、1年に一度全校児童で分校のお掃除をおこないます。今年は分校掃除20周年(20回目)になります。今日3時間を使い、児童と職員みんなで行ってきました。帰りは西尾實先生が子どもの頃歩いて和合小学校まで通った山道を歩いて下ってみました。
分校入り口の教室はイベントにも使えるように、最新のシステムキッチンが据え付けられ、床には囲炉裏がきられています。トイレも洗浄便座付きのキレイなトイレです。でも、残りの教室は休校になった時そのままに、昭和の時代にタイムスリップした様子です。虫や吹き込んでしまった落ち葉や埃をきれいに掃いて雑巾がけをして、しっかり働いて1時間が過ぎる頃には「掃除してきれいになったね。」と実感できました。 
きれいになった入り口の教室でお弁当を食べた後、メンコで昔の遊びを楽しみました。また、自在鉤の不思議を実感している子もいました。「今年も心を込めて分校をお掃除したよ。」とみんなでメッセージを書いて残し、一番奥の講堂で反省会をして、大きな声で校歌を歌ってきました。
   
帰り道、西尾實先生が通った通称「話の坂(喋りながらみんなで歩くといつの間にか到着するけれど、一人で黙々と歩くとつらい坂)」を下ってきました。台風一過、倒木があったりして西尾先生の有名なことば『山をも坂をも乗り越えよ・・・』(今日は倒木までも乗り越えよ)が実感できました。

 
学校や地域の歴史を、身をもって学べた有意義な時間でした。