本年度も、子どもたちが楽しみにしていたお仕事体験会を行いました。子どもたちがただ「楽しい」ということだけでなく、「大人ってすごいな」「仕事っておもしろいかもしれない」「自分はあんな大人になりたいな」などと、働いている人と実際に体験したり話してみたりすることから感じてほしいと願っていました。
また、子どもたちは、自分で事前に質問等を考えていて、「火の中で大変なのに、どうやって人を助けるんだろう」(3年男子・消防署の方へ)「林業をしていて、楽しいこと苦しいことは何だろう」(4年男子・森林組合の方へ)「落語一席を覚えてみんなの前でやるまで、いったいどのくらいの練習をするのだろう」(4年男子・落語を行う方へ)のように、見えない所での営みや心情を聞く人が多かったです。
体験が始まると、それは夢中になってその仕事に取り組んでいました。
<地域のお年寄りの方と、昔の仕事『蚕の糸取り』「どうやって糸になっていくの?」>
<『消火準備』消火栓につないでみたよ>
<「えい!」>
<「敬礼」>
<『土木重機作業』実際に砂を掘ってみた>
<先生方も夢中になって体験>
<『高齢者施設での体験』お話しするの楽しかった>
<『森林組合の方に学ぶ』年輪を夢中になって数える、仕組みを学ぶ>
<『演劇や落語で人の心を豊かに』なりきって演技、落語で大笑い。練習の様子を聞く>
子どもたちは、「(生糸が)きらきらきれいで、楽しかった」(1年生女子)、「劇はとても恥ずかしくて、すごく体が疲れて、ストレッチをすごくやっているみたいだった」(2年生女子)、「本当に火を消しているようで、楽しかったし、すごいなと思いました」(3年生男子)、「(生糸は)とても時間がかかる作業で、これを手でやっていたというのが、すごくびっくりした」「私は人の役に立つようなことをしたり、はっきりと人に丁寧に伝えられたりするような人になりたいと思った」(4年生女子)、「(土木の仕事で)和合小の石垣を肩に担いでつくっていたり、1年かけて近くの橋を作ったりしていると聞いた。終わりが見えないようなことをあきらめないでいられるようになりたいと思った」(4年生男子)、「仕事は楽しいことも、大変なことも、いつもあるんだなって思った」(4年生男子)「伝わるように大きな声で話すのは大変だったけど、おばあちゃんたちの昔の話が面白かった」(5年生女子)などと語っていました。楽しさ・苦労・すごさが混じり合うように感じたり、自分の目指す姿や人のために働くよさ、見えない所の支えなどを感じたりしていました。大人へのあこがれや、自分の目指すものへつながっていったらいいなと思います。12月にもう一度機会があるので、さらに深く考えられるとよいなと感じています。