<出荷するから、さがしてみていっぱい獲れたのがよかった>―鈴ヶ沢なすの収穫(9月16日(水)―

毎年、和合むらづくり協議会やおひとよしクラブの方々に招いていただき、和合地区の伝統野菜である「鈴ヶ沢なす」「鈴ヶ沢南蛮」「鈴ヶ沢うり」の収穫をさせていただいています。子どもたちは毎年なすの収穫をしています。

今年は特に、栽培面積をかなり減らしたようです。連作障がいにならないためや、地元やIターンで来た若い方が、農家として次世代を継げるように適正な面積にしたためでした。幸いIターンで来た若い方が農家として自立したいとのことで、その方を中心に栽培がずっと続いていきます。また、鈴ヶ沢なすなどの販売等について、子どもたちの保護者の方も関わって、みんなで協議する場もあります。子どもたちにはもちろんそのような場は見えないのですが、なすを和合で作り続ける意味を感じてくれたらと、鈴ヶ沢なすに関わる方々の見えない営みを、事前に校長が講話で紹介しました。

<ほぼ同じ場所から撮った去年と今年の畑の様子です>

<おひとよしクラブの方のお話を聞く>

今年は、おひとよしクラブの方から「明日の阿南町の給食に、鈴ヶ沢なすを使った給食を出します。そのためにこの規格にあっていて、よさそうななすをみんなで11㎏になるように獲ってください」というお話をいただきました。子どもたちは、規格をしっかり覚えて、できるだけいいなすを探して収穫していきました。

<こんな感じのなすを>

<規格などを教わり>

<みんなで探して収穫>

<収穫できたぞ>

<規格に合うかな>

収穫後、子どもたちは、「なすが少なくて残念。でも一生懸命探してとれてよかった」(2年生女子)「今年は、給食用に出荷するから特にいいなすがあるかを探してやってみた。いいなすが獲れたと思う」(4年生女子)、「今年は畑が小さくなっているのは聞いていた。少なくても、普通のなすより、鈴ヶ沢なすはおいしいと思うし、それが給食用にいっぱい獲れたのがよかった」(4年生男子)などと語っていました。収穫する側、食べる側それぞれの視点で考えながらできた収穫でした。阿南町の皆さんがおいしいと思ってくれますように。そして、おひとよしクラブの方が「和合の宝」とおっしゃっていたように、人々の営みを感じながら、少しでも和合のよさを感じてくれたらいいなと思います。