令和2年のスタートです。人と関わったり考えたりする―始業式、なかよし集会・中国の小学生との交流―

(1)始業式(1月8日(水))

穏やかに令和2年が始まりました。あと残り47日。あっという間の3学期ですが、毎日の積み重ねを大切に、1年間の成長を実感できる3学期になったらいいなと思います。

始業式では、子どもたち一人ひとりが3学期の目標を話してくれました。特に6年生は、「みんなと過ごすのもあと少しなので、小学校の思い出づくりをしたい」など、卒業を見据えた発表をしてくれました。

校長より、「人はそれぞれ違っているから、人の気持ちはなかなか見えない。でも人の気持ちを見ようとすることはできる。それをみんなでやっていって、『あなたがいたから私ががんばれた』と言えるような3学期にしてほしい」という話がありました。「そのためには、自分だったらって考えたい」などの子どもたちのつぶやきがあり、頼もしい限りでした。

(2)なかよし集会(1月9日(木))

さて、1月本校は、「なかよし月間」です。さっそくなかよし集会があり、担当の先生から、「この機会に、友だちと仲良くしていくのに何が必要かを考えたり、もっと広く人と関わることの大切さを感じたりしてほしい」との話がありました。また、「なかよしの木」についての話があり、友だちのよいところ、自分にしてもらったり、みていてうれしかった・よかったと感じたりすることを人権の葉として記入していきます。そして大きななかよしの木にしていきます。この木にどんな人権の葉が茂るかとても楽しみです。

また、「なかよしすごろく」でみんなでゲームを楽しみました。すごろくの中に「その人のいい所を話す」「友だちに挨拶をする」などの工夫があって、みんなで声を掛け合って楽しんでいました。「普段は言わない友だちのいいところを言えるのがよかった」「ゲームは単純だけど、友だちのいろいろなことが聞けてよかった」などの声が聞かれました。人との関わりは楽しいことばかりではないですが、その中で自分の人に対する見方を深めていってくれたらいいなと思いました。

<振り返って感想を話す>

(3)中国の小学生との交流(1月9日(木))

中国甘粛省蘭州市の西北師範大学付属小学校の32人の5,6年生が来日し、日本の小学校の子どもたちと交流したいとのことで、申し出があり、本校と交流することになりました。

子どもたちも朝から意欲満々でした。

町のバスから降り立った子どもたちや、先生方も気さくに挨拶してくださり、こちらも中国語の挨拶で迎えました。

その学校は全校で1200人、先生方も50人以上いる学校で、9人で迎えたのですが、中国の先生方は「あれ?全校で何人ですか」と聞かれ「9人です」と話したら、大変にびっくりされていました。

さて、体育館で交流会を始めました。児童会長が自分で挨拶に中国語を織り交ぜて作ってきてくれて、精一杯自分たちの気持ちを伝えてくれました。本校の子どもたちから日頃取り組んでいる太鼓の演奏と、一輪車演技を披露しました。

<中国語であいさつ>

大縄飛びを中国の子どもたちや先生方と一緒にやり、その後中国の子どもたちから、自分たちの国や文化、学校の様子の紹介がありました。その紹介文に込められた、中国の文化、地域や偉人を大切にする心、そして、自分たちが将来の中国を担っていくために、より深い学びをしていきたいという心に圧倒されました。志の高さを感じました。

さらに、先生方と子どもたちで一緒に考えた詩がスライドとともに、全員朗読で語られました。

その詩の内容をあとで読ませていただいたところ、黄土の広大な大地、黄河や万里の長城などの大自然や遺産に囲まれ、すぐれた思想や物語、偉人の考えを大事にこれからも生きていくのが、私たち中国の人民であるというような内容と読み取りました。子どもたちが先生に支えてもらいながら、この詩を作っていける。この奥深さに、子どもたちも先生方もじっと黙って聞き入ってしまいました。

発表の後、中国の子どもたちより、シルクロードを描いた掛け軸をいただきました。こちらからは水引を送りましたが、記念写真をそれこそ、何枚もとってもらい、交換できたことのよろこびが中国の子どもたちから感じられたのです。また、この後も本校の子どもたち一人ひとりに、中国の子どもたちが思い思いの手土産を手渡してくれたのです。このような文化を語る手土産の交換を、中国の方は本当に大切にしているんだと聞きました。文化の違いとはいえ、このように相手の国の子どもたちだけでなく、精一杯の準備をし相手の国そのものを尊重している中国の子どもたちに学びたいと感じるばかりでした。

しかし、そこは子どもです。この後休み時間になり、自由に遊ぶ時間になると、本校の子どもたちと一緒にたくさん遊んでいる姿がありました。中には本校の子どもたちが言葉の壁もあり、話しかけられずにいると、翻訳するソフトを使って日本語に変換して「太鼓教えて」とこえをかけられて、太鼓を教えたり一緒に演奏したり姿が見られました。また、卓球や鉄棒、そしてちょっとした会話を交わして笑い合う姿も見えてきました。国境を越えて も遊びで子どもたちは、紬ぎ合い、壁を越えていくのだなと実感しました。

時間も忘れて交流し、お別れの時間。

お互いが自然に記念撮影するなど、短い時間なのに本当に心を通わせる体験をさせていただきました。人から異なる文化を感じさせていただき、身体を通して学ぶ。これができる交流の大切さを感じざるを得ませんでした。

<お土産をいただく>

<お土産の見合いっこ>

2学期が終わりました。 ―終業式で自分を振り返る(12月27日(金)―

今日で2学期が終了しました。終業式では、一人ひとりが、自分たちの2学期の成果を振り返り、自分の成長を実感しました。

1年生は、けん玉やマラソンをがんばり、苦しかったマラソンが楽になってきたこと。2年生は、仲良し集会で自分たちが中心になって進められたこと。3年生女子は、社会見学でびっくりしたことやリコーダー奏がきれいになったこと。男子は水引の見学が印象残ったことや大縄の記録が伸びたこと。4年生は一度は中止になった運動会が運動発表会としてできたことや、ふるさとのリコーダー奏がしっかりできたこと。6年生の男子は版画と作文の努力を。女子は運動発表会で一輪車にみんなでやる気を持って取り組めたこと、それがどんなことにもつながることや勉強が好きになってきたことを発表しました。5年生と6年男子は欠席でしたが、担任が代わりに成果を話してくれました。行事の練習をしっかりできたことやみんなへの声がけをしっかりしたこと(5年生)、版画や作文をつくるのがしんどくで、投げ出しそうになったけど、頑張ったこと(6年生男子)など、本当に数えたら切りがないくらい頑張ったことを発表してくれました。

また、版画等の作品の発表もありました。

<1年生>

<2年生>

<3年生女子>

<3年生男子>

<4年生>

※5年生は完成次第掲載いたします。

<6年生男子>

<6年生男子>

<6年生女子>

校長は、「自分で問題を見つけて、調べたりしながら、友だちと一緒に解決する」ことについて、子どもたちの具体の姿から話しました。「できない」「わからない」「まちがい」を自分もみんなも大事にすること、大変なことから逃げないこと、あなたがいてくれたから私がいることを大事にすることをこれからも大事にしてほしいと話しました。

下校時には、ちょっと雪が舞っていましたが、きらきらした日の光の中を、いっぱいの充実感と冬休みへの期待感いっぱいにして帰っていきました。この子どもたちの姿にたくさん学ばせていただいたと思います。3学期も一緒に学校の暮らしをつくっていけたらと思っています。みなさんがよい年を迎えられますように・・・。

地域の方、仲間とともに、味わう ―クリスマス会そして来年へ―

クリスマス会(12月25日(水))

いよいよ待ちに待ったクリスマス会です。5、6年生が持ち物を自分たちで考え、朝からクッキー作りの下準備をしてくれました。会の時間が迫ってきた頃、全校の子どもたちもやってきて、型抜きからクッキーの製作が始まりました。

<小さな子どもたちも一緒に>

会が始まり、みんなでクリスマスソングのアカペラを。きれいな響きが体育館に広がりました。

会食、5,6年生の企画でのハンカチ落とし。楽しい時間が過ぎていきます。

そして、いよいよサンタさんが、トナカイに引かれて登場です。サンタさんは、「和合の子どもたちは、みんな優しくていい子どもたちだ」と一人ひとりにプレゼントをくださいました。心のこもったクッキーのプレゼントでした。

「来年も来るね」とサンタさんは約束してくれました。そっと学校の廊下から出て行きました。和合のサンタさんに見守られ、自分たちで下準備、どんどん仕事に参加する姿、みんなで大盛り上がりする姿、そしてそれぞれのおうちに来たサンタさんからのプレゼントをうれしそうに語る会話。心が温かくなる会でした。夢は大切にしたなと思いました。

<「昨年とくらべてさらによかったことは」と感想を語り合う>

いよいよ2日後に終業式です。

いい年末、そして新年になりますように。

地域の方とともに、季節を味わう ―クリスマスツリーの飾り付けとやすづくり―

(1)クリスマスツリーの飾り付け(12月9日(月)~)

今年も、昨年度まで用務員だった方に、大きなもみの木を山から切り出していただき、その先端をツリーとしていただくことができました。高学年も子どもたちも、木炭にする木を取りに行くついでに立ち会いました。「これが先端?」とみんながびっくりするほど大きな大きなもみの木です。本物を味わえるなんてなんて素敵でしょう。いつも、こうやって陰に陽に心をかけてくださる方がいて、私たちはクリスマスを味わえることを実感しました。この木に、子どもたちが、学校にある飾り物で、どんどん自分たちのクリスマスツリーにしていきました。

思わずサンタさんも振り返るような、立派なツリーになりました。さあ、もうすぐクリスマスです。

<地域の方に「ありがとうございました」>

<立派なもみの木>

(2)やすづくり(12月19日(木))

子どもたちが、正月飾りの意味を見直しながら飾りを作っていく「やすづくり」。今年も2名の地域の方をお迎えして、全校児童と職員で教えていただきました。また、保護者の方からわらをいただいたり、本年度講師に来ることができなかった方から素晴らしい松をいただいたりしました。

まず、講師の方から「やす」は山から降りてきた年神様にごちそうを供える器であることや、この地域でつくる正月料理(もちの種類、年取りの料理)などを教わりました。どんな魚を食べるか一つとっても、この地域と全く違っている地域のあることも教わりました。この日の前には、別の地域の方に本の読み聞かせで、正月料理を扱っていただいていて、子どもたちの間で、何をどう入れるかで、自分の保護者の郷里との違いなどがたくさん話題になっていました。

その後、「やす」と「しめ縄」を作りました。昨年初めてやすをつくった子どもたちも、もう手慣れたものです。中には5個の「やす」を作ってしまう6年生や、小さく締まった「やす」やしめ縄に挑戦する5年生もいました。講師の先生とともにつくっている子どもの姿がたくさん見られました。

<手慣れたものです>

<お互いに教え合いながら>

<講師の先生と一緒に>

<ALTの先生も一緒に>

<できたよ>

<いよいよお正月>

子どもたちは、1~2本ずつできあがった松飾りを持ち帰り、玄関に飾ることになりました。子どもたちが正月の伝統行事を、家族の一員として行っていることがたくさん感じられる瞬間でした。学校の玄関にも職員が松飾りを作り、いよいよ年神様が降りてきて、和合小にもお正月がせまってきました。

―和合小お仕事のお話を聞く会(11月21日(木))、お仕事体験会(12月6日(金)、大下条小学校とのマラソン大会(11月18日(金))、読書旬間(11月25日(月)~12月6日(金)― 

(1)和合小お仕事のお話を聞く会(11月21日(木))

多くの人と関わり、働く大人のすごさや大事にしていくことを考えたり感じたりすることや、「自分はこれからどんなことができるようになりたいか」「自分はどんな人になっていきたいか」などを自分で考え実現していくきっかけになるように、子どもたちと相談し、キャリア教育の一環として、「お仕事のお話を聞く会」「お仕事体験会」を行いました。

校長講話をきっかけとして、子どもたちは、自分のことを考え始めました。

「お話を聞く会」では、自分が興味関心のあるお仕事をしている方をお招きして、「どうしてその仕事をしようと思ったんですか?」「その仕事のやりがいや大変なことは何ですか?」「小学校の頃は何になりたいと考えていましたか?」などの質問をしていきました。

<おうちの方に質問で>

<たくさんお話をお聞きできました>

<始まる前にみんなで落語を聞かせていただきました>

<みんなで丸くなって感想発表>

当日は、自分のおうちの方をはじめ、和合地区の方、下伊那地域の方でお仕事をされている方に来ていただきました。子どもたちの希望でお招きしたので、和合の地域作りに携わっている方、和合で高齢者の方のデイサービス等の施設を運営されている方、給食センターでお仕事をしている方、落語を広げるお仕事をされている方、テレビ等で女優として活躍している方等、非常に色々な業種の方に来ていただきました。苦労したことや仕事の楽しさを含めて、たくさんのお話を聞かせていただくことができました。

(2)お仕事体験会(12月6日(金))

お話の会に来ていただいた方に加え、町の化石館でお仕事をされている方や、ラジオパーソナリティーの方にも来ていただき、そのお仕事をちょっと体験させていただきました。

<化石を商品にするためのクリーニング作業 ―わからないことはどんどん聞いてー>

<演技の勉強―自己表現って難しいなー>

<栄養士の先生とー塩分を取り過ぎないメニューの組み合わせは?―>

<伝統野菜のパッケージを考える―鈴ヶ沢なすが商品として売れるようにー>

<アナウンスの基礎を練習―相手にわかりやすくー>

<豆選り作業―大人も一緒に仕事体験―>

<落語家さんと小咄の練習―うまく言えなくて悩んだけど、言えたよー>

<高齢者の方とともにーお母さんの職場はこういう所だったんだー>

実際に体験することで、その仕事の楽しさを味あわせていただいたり、お話しながらその仕事の大変さを語っていただいたりと、身体を通して、感じることができる時間でした。

子どもたちは、「演技の学習をして、感情を表現するのはとても難しいし、人に分かるようにしなくちゃいけないと感じました」「お年寄りの方と関わって、はっきりと大きな声で伝えなければいけないこと、一人ひとりの状況が違うので、その人に合わせて話し方を変えなければいけないこと、みんなが笑うときには思い切り笑うことが大切だなって思いました」と、仕事の楽しさだけでなく、その難しさにも迫ろうとし始めました。これから、仕事する上で大事だなと思うことや、今回の学習を受けて「どんな人になっていきたいか」をじっくり考えていきたいと思っています。もちろん「全部の職業体験したかったな。来年できないかな」という声もたくさん。できたらいいなと思っています。

(3)大下条小学校とのマラソン大会(11月18日(金))

大下条小学校のマラソン大会に参加させていただきました。子どもたちは、みんな、自分の記録を少しでも縮めようとして頑張りました。順位もそうですが、「今日のタイムはどうだった?」と聞き自分の努力を実感しようとする姿や、たとえ自分の思ったような結果でなくても、マラソンに苦手感をもっていても、最後まで走りきる姿が印象的でした。

さらに、レース終了後、大下条小学校の子どもたちとたくさん話したり、笑ったりしている姿がありました。4月初めの交流の時の不安な様子から、ずいぶん柔らかく、たくましくなってきたなと感じられる姿でした。

<大下条の友だちとも同じような写真をみんな撮っていました>

(4)読書旬間(11月25日(月)~12月6日(金))

たくさんの本を読んだり、おすすめの本の紹介文に加えて、今回はおすすめの本を子どもと先生方とともに紹介し合う会があったり、一緒に読み聞かせし合う時間がありました。この本のいいところや面白いところを相手に伝えようと、本をしっかり選んだり、話し方を変えたり姿もありました。個人の読書の目標に沿って、読んだ本の題名を記入した葉っぱで埋まった「読書の木」ができました。本の好きな子どもたち。本を読んで、自分の感覚がさらに広がってくれたらいいなと思います。

<読み聞かせし合ったよ>

<なかにはオリジナル紙芝居を作って読み聞かせも>

<この本こんな所が楽しいよ―旬間のまとめ・本の紹介の会―>

<たくさん読み聞かせしてもらいました>

<読書の木が、読んだ本を書いた葉っぱでいっぱいになってきました>

自分たちでつくり、表す子どもたち ―収穫祭・音楽発表会(11月13日(水))―

本年度の田んぼや畑の収穫に感謝するとともに、日頃からお世話になっている方々を子どもたちと決めだしてご招待し、収穫して自分たちで料理したものを一緒に味わい、ありがとうの気持ちを示す収穫祭を行いました。また、そこで、日頃の練習の成果を聞いていただく音楽発表会も同時に行いました。

(1)収穫祭

前日から、子どもたちは、料理の下ごしらえだけと、収穫祭の会場づくりをすべて職員とともに行いました。

<たくさんの材料をお家で用意してくださいました>

<全員で食べやすい大きさに>

職員が何か言う前に、自分たちで何がどこにあるかを把握し、分担しなくても、できるまで一人ひとりが考えて準備しました。

収穫祭当日、来賓に来てくださった他校の先生方に「これ、PTAの方も一緒にやったんですね」と言われ、「いえ、子どもたちが職員と一緒にしました」と言ったら、大変に驚いておられました。職員も子どもたちに、「これどこだったっけ?」と聞いて行う姿もありました。何年も続けていくこと、そして、子どもたち同士が教え合い、声をかけ合って、準備を進めていくことの大切さを改めて感じました。

<みんなで用意した会場 あとはお客さんを待つのみ>

当日、子どもたちがお世話になりお招きしたお客さんが、たくさん来てくださいました。俄然子どもたちは、張り切りました。献立は、白ご飯・さつまいもの味ご飯・野菜を入れた具たくさん汁・肉じゃが・小松菜のおひたしでした。

<お客さんどう思うかな、おいしいと思ってくれるかな>

準備も完了して、いよいよ収穫祭の開幕です。でも開幕までの間、子どもたちが自主的に発表や演奏の準備をしている姿がありました。伝えたい気持ちがあふれてきていました。

<自分や友だちと自主練習>

米作りで学んだことの発表をしました。始めに、1年間米作りをして学んだことの発表です。田起こしや草取り等の仕事の意味を学んだことや、自分たちで作業を早く進められるようになったことを発表していきました。「ゆっくり、はっきり、大きな声で」伝えることを大事に、丁寧に発表しました。

いよいよ、お楽しみの会食です。子どもたちは、地域の方一人ひとりにご案内の言葉をかけ、みんなで盛り付け、いよいよ会食です。毎日毎日子どもたちが言うそれこそ「感謝していただきます」でした。

子どもたちは、「いろんな人の好みを考えて作った料理を、お客さんたちがよろこんで食べてくれたので、とても嬉しかったです」と言っていました。このひたむきで、多くの方に関わっていく姿で表した感謝を受け止めていただけていたら幸せです。大事に受け継いでいきたい和合小の宝だと感じました。

<地域の皆様とお米のお話しも>

(2)音楽発表会

続いて行った音楽発表会。ドレミの歌のハンドベル、全校の合唱に続き、各学年の発表がありました。

1、2年生の豊かな声量と楽しい表現で、見ているみなさんの体が自然に揺れていました。「みんな揺れていたよ」と嬉しそうに話してくれました。「終わった後に、『うまかったよ』『頑張ったね』とかいろいろなことを言ってもらえました。とても嬉しかったです」と大満足でした。

3,4年生の独唱になるパートも正確に歌いきった姿、柔らかな表現のハーモニーやリコーダー。心が温かくなりました。「始めの頃、自分は一回も練習していませんでした。友だちが休み明けにすごくリコーダーが吹けているので、びっくりしました。それから、1ヶ月の間、1日5~10回練習しました。最初は途切れ途切れで全然曲になりませんでした。何日かやっているうちにできはじめました。あきらめずにやり続けたらふけるようになって本当によかったです」と自分の姿を率直に見つめ、満足感を得ていました。

5、6年生はお互いの声を聞き合い、響きをどう美しくしていくかを大事にした合唱でした。さすがでした。「ハーモニーを意識してやっていきました」「聞いていたある人は涙ぐんでいました。たぶんこんな学校は少ないんだと思います。1年~6年までが一緒にできて本当によかったです」お互いのよさに気づく高学年の素敵な感想でした。

職員もアカペラを頑張りました。そして、全校の合奏「チキチキバンバン」では、みんなの心が一つになりました。

郡音で発表した「赤い屋根の家」を子どもたちの合唱で。1年生からの合唱で美しい響きを表せるなんて。感動です。

この歌っているときの表情が全てを物語っているような気がします。

最後に和太鼓の演奏でした。しかし、郡音をはじめ、いろいろな機会でパターンを変えて演奏しているので、どのパターンかみんなが分からなくなって、珍しく止まってしまいました。そこに、太鼓を指導していただいている方が出てきて「せーの」で復活の演奏。最後を決めることができました。

最後に参加者全員で、「ふるさと」の大合唱。こうして、本当に温かく心に響く音楽会の時間をつくりあげることができました。

先ほどの太鼓のピンチに声を出してくださった指導者・保護者の方、そして、ほぼ全曲を伴奏してくださった地域の方、温かく一緒に音を楽しんでくださった聴衆の地域の皆様に本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

子どもたちが自らつくり、表現したい気持ちをいっぱい表し、受け止め、次につなげていく音楽会、感謝を示すことのできた時間だったと思っています。この力をさらにみんなで一緒に、日常の中で伸ばしていきたいと思っています。

大きな会場で発表すると学ぶことがいっぱい ―郡展・郡音など―

(1)郡展・郡音(11月6日(水))

飯田下伊那の全小中学校から出品されている『郡展』を見学し、文化会館で行われる『郡音』に参加してきました。
丸山小で行われていた『郡展』には、9名全員の絵や習字の作品が展示してありました。

人数の大きな学校では、学級の代表が掲示されるのですが、本校は全員の作品が飾られて、たくさんの方に見ていただくことができます。子どもたちにとってはうれしいことです。また、本校は、郡音に全校が参加するので、1年生からずっと郡展の見学ができます。他の学校や中学生も含めた素晴らしい作品を見ることができます。他の学校は小6や中3を代表とした学年になって見ているので、このようによさに数多くふれることができることも、本校のよさではないかなと感じました。ありがたいことです。

同じ会場で「長野県児童生徒美術展・習字展」で入選した作品が飾られていました。その中で、本校6年生の児童の絵画2作品が「県入選」し、県でも展示していただけるとのこと。他にも書道作品や絵画作品に郡の奨励賞もいただきました。学校の授業の時間で、一生懸命学び、考え、表した作品の結果だったので、みんなで喜びました。子どもたちも「いろいろな人の絵などが飾ってあって、1つ1つ心を込めたものばかりで、いろいろな『いいところ』を見つけることができました」(6年女子)、「自分の絵と習字が県展に入賞して、とても嬉しかった」(4年女子)と語っていました。

午後の『郡音』の発表では、二部合唱「赤い屋根の家」と和太鼓「夏祭り」を発表してきました。1000人近くの観客の前で9人が声と気持ちを合わせ、堂々とそして、部分2部合唱のハーモニーを響かせ歌い上げることができました。また、和太鼓は、子どもたち職員が一体となって、普段の練習の積み重ねで、昨年度よりも子どもたち自身で考え、より動きのあるステージを創り上げることができました。子どもたちも「9人で歌って、しかも1年~6年まで、みんなで歌ってこれだけハモっていたということがすごい」(3年男子)と話していました。プログラムの一番だったのですが、自分たちも楽しく、聴いていただいた皆さんにも楽しさとパワーをお届けできたのではないかと思います。また、これも郡展と同じく、子どもたちが全校全員で聞き、1年生から6年間、中学校3年生までの素晴らしい演奏にふれることができます。子どもたちは「いろんな学校の歌は、歌が違うだけでなく、込められているメッセージが違うということが伝わってきました。」(3年女子)と言っていました。1年生から「音楽会をみんなでつくる」ことを学べるなんて、なんて素敵だろうと思いました。

 

(2)焼き芋会(11月1日(金))

今年は学校の畑のさつまいもが大豊作でした。みんなで焼き芋や収穫祭の味ご飯にしていただきます。とても温かくて収穫の喜びを感じる瞬間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この下伊那に住んでいるからこそ―飯伊秋季わんぱく相撲大会・3、4年社会見学―

(1)飯伊秋季わんぱく相撲大会(10月20日(日))

子どもたちは、昼休み何度か練習して臨んだ大会。3年生、4年生、5年生の女子、6年生の男子1名がそれぞれ試合に臨みました。みんな立ち合いがうまくなり、練習の成果が出ました。また、会場が非常に盛り上がる熱戦続きでした。

また、取り組み前後には、子どもたちが、他校の子どもたちと話している場面をいくつも見ました。

結果は、5年生が大関(準優勝)、4年生と3年生が関脇(3位)、6年生は1回戦敗退でした。必死になって取り組む姿を見た他校の方から、「本当に粘りがすごいね」と声をかけていただきました。また、頑張っていきたいですね。

 

(2)3,4年社会見学(10月21日(月))

飯田下伊那地域の流通、産業や環境整備を学ぶため、3人(3年生2人、4年生1人)が社会見学に行きました。

青果市場、水産物の仲卸、冷蔵会社を見学しました。子どもたちがせりが行われているまさにその真横に入れて見せてもらえたり、氷点下20度以上の冷蔵庫に入れてもらったりしながら、自分たちの身近な食品等が手元に届くまでの人々の営みを、じかに感じることができました。

飯田の伝統産業の「水引」を生産する会社に行かせていただきました。飯田の和紙生産と結びついたり、農家の農閑期の副業として根付いたりしていた水引産業も、後継者不足に悩み、また水引生産を行う工場が1軒だけになった現状を知りました。しかし、その中で、現状の機械を修理し工夫を加えながら、ニーズに合ったよりよい水引を数多く作る工場の方々の姿に、子どもたちは驚いてばかりでした。

そして、何よりも子どもたちが、そして引率していった職員もびっくりしたのは、水引で作られた作品の数々でした。社員の方が製品をPRするのに、作品を製作できると聞いて、またびっくりしました。

<これも水引を用いた作品です>

 

さらには、子どもたち一人ひとりに、指導する方を付けていただき、水引作りに挑戦です。基本の作り方を覚えていくと、あとは自分でオリジナルを加えて、作品を作っていきました。これは帰りのバスの中でも続き、学校に帰ってきてからもずっと作り続けています。

子どもたちは、「作る機械がすごくてびっくりした。でも最後は人の手でつくっているので、すごいなあと思った」と、とにかくびっくりしたようです。これは、ここ下伊那でしかできない大事な学習であったと感じました。

最後に稲葉クリーンセンターに行き、飯田下伊那地域のごみ処理の様子を目の当たりにしてきました。2年前に稼働した新しいセンターで、ごみ処理の様子が間近に見えて、子どもたちもごみの多さを実感したようです。子どもたちは、「何も考えずに捨てていたごみが、こんなにもいろいろなことをして、灰になっていくんだな。」と話していました。

この飯田下伊那の地域だからこそ見える産業とそれを支える人の営みに学ぶことができたこと、少人数であるため、本当に近くで間近に見えたこと・・。本当に貴重な学びになりました。

 

 

 

 

 

 

支えられながら、自ら動くということ―稲刈り・脱穀・運動発表会―

(1)稲刈り・脱穀

10月に入り、秋が深まってきました。10月1日(火)には稲刈りを。16日(水)には脱穀を行いました。

稲刈りでは、例年のように一人ひとりが地域の方に指導いただきながら、鎌による手刈りをしました。はざにかけて、眺めてみると、「今年は収量が例年よりも少し多いかな」と指導の方に声をかけていただきました。

<稲を縛る縄も手で>

すべてが手作業の米作りは、脱穀になっても続きました。ご指導をいただく方はもちろんですが、地域の方も通りがけにのぞきに来ていただくなど、ずっと子どもたちを見守ってくださっているなあと、実感しながらの脱穀でした。

学校にある「足踏み脱穀機」を出し、地域の方にお借りした金属製の「足踏み脱穀機」と、風の力でゴミを飛ばす「とうみ」をお借りして、みんなで行いました。高学年の子どもたちが、てきぱきと低学年にアドバイスしたり、一緒に手を添えて行ったりしてくれたので、どんどん作業が進んでいきました。

<足踏み脱穀機をみんなで準備>

<とうみの風で余分なゴミを飛ばします>

これらが終わった後も、誰に指示されるでもなく、自分たちで落ち穂を拾い、稲から米をつまんで取ったり、畑等に使うわらを巻く縄をつくったり。すべきことを自分で考え、行動していました。くり返し毎年やっているのもあるとは思いますが、この学校で初めての子どもも、まったく他の子どもと変わらず、自らすることを考えて取り組んでいました。

<落ち穂を拾う>

<上に揺すってゴミを飛ばす>

多くの方に支えられながら、高学年の子どもたちが仕事の姿を示し、それを自ら感じて働く低学年の子どもたち。こういう風土を受け継いでいるのではないかと感じました。どのくらいの収穫量になるのでしょうか。収穫祭で味わえるのが楽しみです。

(2)運動発表会

本年度の和合運動会は、台風の影響で中止となってしまいました。「家も地域もみな和合」というテーマにあるように、学校も地域も安全に楽しくということを大事にということから、中止になりました。そこで、子どもたちの練習の成果を発表する場を設けたいと、18日(金)に学校独自の「運動発表会」を行うことにしました。

子どもたちに話をしたところ、子どもたちは、学校も地域も大事にしたいという話を本当に真剣に聞いていました。また、その話の後に「よーし、もっと一輪車の発表うまくなるぞ」と言っていました。私たちは、その姿に「よし、もっとすばらしい運動発表会にしよう」という元気をもらいました。また、延びた1週間の間、子どもたちは、一輪車発表の自分たちの映像を見て、「ここは手をもっとあげようよ」などとお互いに話し合い、磨きをかけていきました。また、保護者のみなさんも、新たに作った運動発表会のちらしを地域に配っていただくなど、本当にその頑張りや支えに心が熱くなりました。

そして、当日。前日雨が降った後で、一輪車演技等が難しいので、体育館で実施しました。すべての準備を保護者の方に協力いただき、自分たちでも行っていました。「手作りの運動発表会」です。

保護者の方はもちろんのこと、親戚、そして、地域の方がたくさん来てくださったこと、本当に本当にうれしかったです。

<地域・保護者の方も一緒に全校での校歌ダンス>

<かけっこ短距離走も、玉入れも保護者や地域の方も一緒に。笑顔そして真剣な顔・・・>

<子ども、大人そして合同の太鼓演奏の発表も。息をのむほど壮観でした>

<応援も地域や保護者の方々に向けて堂々と>

いよいよ練習を積んできた一輪車演技の発表です。一人ひとりが積み上げてきた力を全て発揮して頑張りました。失敗しても待ち、お互いに声をかけ合い、みんなで揃える気持ちが感じられました。

<大きな大きな拍手をいただきました>

閉会式には、保護者の方がつくってくださった手作りお菓子のメダルを、校長が一人ひとりに声をかけながらかけていきました。そのメダルを胸に一人ひとりが保護者、地域の方に向けて感想を話していきました。「中止になって本当に悔しかったけど、今こうしてたくさんの人に見てもらって、運動発表会ができてよかった」と何人もの子どもが語ってくれました。もう言葉はいりません。本当に自分たちで作り上げた素晴らしい運動発表会でした。これからの毎日の生活にこの力をさらに活かしてほしいなと願っています。

表現するということ、仲間とつくるということ ―運動会練習・音楽発表会練習(9月24日(火))―

いよいよ実りの秋。運動会や音楽発表会の練習を毎日積み重ねています。

今年も1年生から6年生まで全員が一輪車に乗れます。昼休みや朝の全校運動で、遊びながらも、一輪車に親しんできたからでしょうか。5月に転入してきた6年生も、転びながらも何度も挑戦しているので、うまくなってきました。例年よりも難度を上げた集団演技に挑戦中です。

難易度が上がっているので、うまくいかないことも起こります。しかし、6年生を中心に、「もっと早くこいでみて」「まだ、〇〇君が追いついていないから、慌てないで」と全体を見ながら声がかかります。

こぐスピードが違っていて、一緒になるところで追いつかなくても、その場で止まって待っている姿もあります。また、休み時間に自分たちで練習を重ねる姿があります。表現を一緒につくることが当たり前に、子どもたちの中で受け継がれていく。こうして「ともにつくる」ことを子どもたちは、自ら学んでいくのですね。

<休み時間や放課後も自分たちで>

同時進行で、音楽発表会の練習も始まっています。本年度は伴奏をできる職員がおらず、外部の方に依頼しました。先日初めてご来校いただき、実際に伴奏を弾いていただき、練習しました。「やっぱり本物の音はいいなあ」と6年生。すばらしい伴奏にのって、のびのび歌ったり演奏したりすることができました。いい表情です。「大きい声でいいですね。本番が楽しみです」と伴奏の方にも励ましていただきました。積み重ねた音を、おうちの方、地域の方、そして下伊那郡の小学生にも伝えられたらと思います。