読書旬間の朝活動。今日はみんなで同じお話を読み、感想を伝え合う『読書会交流会』です。4年生の国語の教科書に載っている「白いぼうし」(あまんきみこ作)が載っている『車のいろは空のいろ』からお話を選びました。「山ねこ、おことわり」というお話です。まず、一人ひとりがお話を読み込む時間をとりました。しっかり読み込んだ後、図書館係の先生の司会でお互いの感想発表です。「松井さん(主人公、タクシーの運転手さん)はとてもやさしい。山ねこだとわかってもちゃんと乗せてあげて、送ってあげたから。」「さいごの部分“また、いつでも、どうぞ”と言ってるからやさしい人だと思った。」「男の人が山ねこだったから不思議だったしおもしろかった。」などという感想が聞かれました。自分とはちがう感想をお互い知ることで、このお話をより深く読めた気がします。また、松井さんが登場する「車のいろは空のいろ」シリーズの本を読みたいなあ、と思った読書会になりました。
読書旬間 職員の読み聞かせ2(校長編)
職員による読み聞かせ、2回目は校長が当番です。今年は機会あるごとに子どもたちに郷土の先人『菱田春草』のことを紹介してきました。“下伊那の歌 その1”に「春草の落ち葉の秋よ」とうたわれる菱田春草は、どんな人で、どんなことを考えながら後世に名を残す絵描きさんになったのか。生き方、考え方に学ぶものは多く、また国重要文化財に指定されている作品を含む春草の絵のことを知ってほしいと考えたからです。
今回の読み聞かせは、昭和の時代に下伊那教育会が出版した『ものがたり 菱田春草』の一部分を聞いてもらいました。この本は春草生誕百年を記念して、初版は昭和52年度に、飯田下伊那の学校にお勤めされていた美術の先生や、国語の先生方によって書かれ出版されました。郷土の偉人『春草』の子どものころの楽しい話や、絵を描くときの苦しみなど、春草の一生を親しみやすく紹介することで、地元の小中学生に春草のことを知って欲しい、との願いからでした。(再版によせて 昭和61年度 下伊那教育会長 南島金平 より 抜粋) 和合小学校図書館にある本は初版から10年後、昭和62年に写真を加えたりして再版された本です。
今日は、飯田美術博物館に所蔵されている春草の作品「菊慈童」について書かれている「菊の精」の部分を読み聞かせしました。子どもたちも興味を持って聞いてくれたようです。これを機会に是非この本を手にとって自分で読み、春草のことをもっと知ってくれたら嬉しいです。